奈良県の高校野球は出場校数もあまり多くないうえに、強豪校が数校に集中するという勢力図です。
しかし、関西の他県から選手が入学することもあってそのレベルは非常に高いものがあります。
県大会でも決勝戦は互いのプライドをかけた接戦が展開されることが多く、毎年奈良県の決勝を観戦する高校野球マニアがいるほど注目の県です。
- 甲子園の名物 天理高校
- 本家の意地 智弁学園高校
- 公立校のプライド 郡山高校
- 常連に名乗り 奈良大付属高校
- 公立校の対抗馬 桜井高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
天理高校
紫のユニフォームに「天理」の文字は奈良県はもちろん、甲子園でも驚異の存在として君臨しました。
金メダリスト・野村忠宏を輩出した柔道やラグビー部も全国的な名門です。
甲子園では80年代以降に夏は複数回、センバツでも優勝を経験しています。かつては、アルプスの応援もこの天理が対戦校を圧倒するような統制のとれた展開で有名でした。
一時期は学校の強化方針から外れましたが、すぐに甲子園に戻ってきました。
智弁学園高校
平成以降はお隣の智弁和歌山がすっかり高校野球の名門校として認知されるようになりましたが、先に開校した本家はこちらの奈良です。
ユニフォームは同じデザインのため、見分けがつきにくいほどです。
また実績でも2016年のセンバツ優勝によって、その意地を見せつけました。
卒業生でも入団数年で4番を打つようになった岡本和真選手の活躍が目立ちます。
今後も兄弟校の和歌山と刺激しあうライバル関係は続いていくでしょう。
郡山高校
大和郡山にある伝統進学校です。
公立では唯一といっていいほど天理、智弁の2強に対抗する存在であり、高校野球では「奈良の御三家」とも呼ばれています。
チームは長年・森本監督が厳しくも熱心な指導によって、強豪に守り勝つ野球をモットーにしてきました。実績としては夏の甲子園でベスト4という結果が光ります。
地元では進学校としての位置づけであり、選手の確保も難しいなかで監督交代以降は全国から遠ざかっていますが再びその雄姿を見たいものです。
奈良大付属高校
かつては正強高校という名称でした。
長らくは3強の壁に阻まれて甲子園へ届きませんでしたが、2015年にセンバツで初出場すると夏は100回大会の代表切符をつかみました。
やはり、入部する選手も天理や智弁には行けなかった選手を鍛え上げると監督が語っているように、そのための練習指導や気持ちの面をフォローされています。
実際に夏の代表をかけた決勝では天理を相手に延長戦まで突入する激戦でしたが、粘り勝ちを見せた場面にもそうした精神面の強さが現れています。
桜井高校
県内ではあくまでも普通の公立校ですが、2013年夏に初めて甲子園に代表校として出場しました。
話題になったのは、当時チーム方針で常に相手校に敬意を払って喜びを表に出さないという姿勢でした。
高校野球でもガッツポーズや勝利の際に抱き合うなどの行為は、当たり前のように見られますが、その点を徹底したことは優勝=甲子園決定の際もあくまですぐに整列するということにも見られました。
これらは色々と議論も呼びましたが、あくまで平常心を保つという方針を貫くという印象的なシーンでした。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
奈良県の強豪校まとめ!
やはり永遠のライバル天理、智弁の存在は平成の時代が変わっても見どころ満載です。
関西地区の野球エリートがこの2校に集中してきた歴史もあります。
また公立校は状況は厳しいながらも指導者の熱意や好投手の存在によって油断すると足元をすくわれるような展開を巻き起こします。
2強の戦いぶりとそこに挑戦する新しい勢力の登場に期待したいです。
- 甲子園の名物 天理高校
- 本家の意地 智弁学園高校
- 公立校のプライド 郡山高校
- 常連に名乗り 奈良大付属高校
- 公立校の対抗馬 桜井高校