高校野球ファンの方は、どの地域や県が強いと感じるでしょうか。
かつては寒冷地域である東北以北や北信越のエリアは練習できる期間が限られるために甲子園での戦績も印象が薄かったところです。
しかし、平成以降の結果を見れば有力な選手が全国に分散しているうえに寒冷地でも室内練習場を完備していたり冬場にはグランド外でのトレーニングで鍛えることでその差は極めてなくなりつつあります。
それではどの県が強いといえるか見ていきましょう。
【1位】絶対王者が生まれる土地柄 大阪府
【2位】好選手と伝説を生む魅力 神奈川県
【3位】負けられない甲子園の地元 兵庫県
【4位】私学強豪校の安定した実力 愛知県
【5位】嫌らしい野球を展開する 広島県
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
Contents
絶対王者が生まれる土地柄【大阪府】
甲子園の地元といってもよい大阪は通算の甲子園優勝回数でもトップ(2019年春終了時)であり、各時代で浪商、PL学園、大阪桐蔭など全国的に絶対王者といえる学校が登場していることが特長です。
これは元来野球少年が多い土地柄であり、競争が激しいなかで勝ち残った選手の能力が高いことも証明しています。
また、80年代以降は出身者が他県の高校で活躍するケースも多くみられるようになりその事象からも大阪の野球は層が厚いことを思い知らされます。
好選手と伝説を生む魅力【神奈川県】
春夏通算の甲子園優勝回数でも上位に来る神奈川県は、戦前など東京の学校が先進していたため出場数や勝利数だけでは少し下がります。
そんななかで各県代表校制になった後は首都圏という甲子園からは遠い立地ながらも東海大相模、桐蔭学園など比較的新しい学校も優勝旗を持ち帰り、印象面では何といっても横浜高校の春夏連覇とその戦いぶりは強さが本物であることを象徴しています。
実際に県大会でも全国一の出場校数を誇っていた時期が長く、県大会を勝ち抜く難しさも含めると強豪県と十分に言えるでしょう。
負けられない甲子園の地元【兵庫県】
兵庫県は甲子園の地元であり、大阪と並んで古くから野球の名門校が凌ぎを削ってきた歴史があります。
戦後には県立の芦屋、やはり公立で淡路島の洲本が優勝しているなど各地の選手レベルが高かったといえます。
以降も報徳学園、育英が昭和、平成で優勝しており全国での戦績は地の利だけでなく早々には負けられないというプライドもあっての結果でもあります。
公立校・明石商の躍進など新たな風も吹いており、その強さは今後も他県の脅威になるでしょう。
私学強豪校の安定した実力【愛知県】
戦前~戦後にかけて幾度もの優勝を手にした中京商(現・中京大中京)の戦績が抜き出ており甲子園通算勝利数もトップ(2019年春終了時点)です。
またその後には平成の最初と最後のセンバツを制した東邦や工藤、イチローも甲子園のマウンドに立った愛工大名電なども安定した実力で優勝だけでなく出場の際には勝利を重ねています。
土地柄もあって地元と隣県からの選手が占めるなかで練習を積んで甲子園でも臆せずプレーするスタイルは高校野球の潔さを表現しているともいえます。
嫌らしい野球を展開する【広島県】
広島の高校野球は昭和の広商、平成の広陵といった歴史ですが、やはりかつての広商野球に代表される守備力とバント攻撃でミスをしない野球によって競り勝つ力が備わっていると感じます。
県内の指導者は広商出身者が強豪校を育てている実績もあって、こうした基本を重視した野球のスタイルが定着していることが大きいでしょう。
攻撃的な野球を推進するチームも他県で登場してくるようになった今後も広島の野球がどのように進化するのか注目です。
甲子園で活躍できていない県は…?
選手の流動が激しくなって、練習環境が整備されるようになって地域や県による実力差はなくなってきました。
そのなかで奮起を期待したいのは北信越エリアでしょうか。
福井は敦賀気比がセンバツで北陸初の優勝をもたらしましたが富山は春ベスト4、夏はベスト8が最高です。
東北各県のチームが実績を上げるなかでまだ優勝に届かない新潟、石川も含めて地域や県が沸くニュースを期待したいです。
高校野球の強い県まとめ!
甲子園では地域による大きな実力差がなくなってきたといえますが、県によっては限られた強豪校が代表を独占している例もあるために県全体のレベルはまた異なっているように思います。
その意味であらゆる高校が代表になっても甲子園で結果を残している県は地域の実力も高いといえます。
全国へ出れば県や地域の代表校であり、また各地方大会を盛り上げるにもそのなかで実力差の少ない熱戦が展開されることをファンは願っています。
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