熊本は戦前から高校野球をリードするレジェンドな県といっても過言ではありません。
川上哲治から前田智徳を含めて球道を突き進むような精神が受け継がれています。
また代表となったチームはそのプライドを背負って潔い戦いを見せるという気持ちよさを感じます。
伝統を繋ぎながらも新たな時代にどのような野球を展開するか、ぜひ注目したいです。
- 天下のクマコウ 熊本工業高校
- 令和も続くか 秀岳館高校
- これぞ伝統校 濟々黌高校
- 驚異のタテジマ軍団 九州学院
- 前身ブルーの衝撃 文徳高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
熊本工業高校
野球の神様・川上哲治の母校として全国的にも強豪校として人気のクマコウです。
グレーのユニフォームに「熊工」の文字は県内はもちろん、甲子園でも対戦校は脅威に感じます。
平成以降でファンの印象に残るのは1996年夏の甲子園決勝で惜しくも敗れた大熱戦。
相手も人気伝統校の松山商業であり、この試合は公立校どうし、実業系どうしでの決勝としては最後になるのではといわれる伝説の試合です。この試合に象徴されるように、粘り強く戦う野球と選手の豪快さが熊工がファンを魅了する所以と考えます。
秀岳館高校
2010年代に一気に躍進したのが秀岳館高校です。
八代第一高校として三冠王・松中信彦を送り出していることから県内では一定の戦績を残す高校でした。
校名を変更して、強化に乗り出すと少年野球の指導で実績があり高校野球解説でも知られた鍛治舎巧氏を招へいするとやはり大阪での教え子が多く入学。
2年間で甲子園ベスト4が3回という躍進ぶりを見せました。県外選手が多いことは地元でも話題になりました。
監督は交代して、今後はどのような活躍を続けるのかが注目です。
濟々黌高校
「せいせいこう」高校は県内最古の高校にあたる学校であり、歴史と伝統を象徴するような存在。
甲子園でも優勝経験があるなかで、進学校として知られるために平成以降は全国舞台の経験は限られます。
2012年夏に久々にエース・大竹耕太郎(ソフトバンク)で甲子園の土を踏むとルールブックの盲点といわれる頭脳プレーで得点、勝利して同校らしさを存分にアピールしました。
令和時代も甲子園での活躍を目にすることができるか期待が高まります。
九州学院高校
キリスト教の私学で熊本県内ではスマートな印象を持つ学校です。
一方でスポーツは柔道や陸上・末續慎吾などのオリンピアンを輩出する名門校。ヤクルトで19歳の4番バッターを務めた村上宗隆選手を含めて好選手が鍛えられる充実した環境を整えています。
常に伝統校の威力と戦いながら着実に成績を残してきたことから、バッテリーを中心にした負けない野球を展開します。
文徳高校
強豪ひしめく熊本では全国切符を手にした回数は少ないながらもユニフォームのインパクトは抜群でした。
高校はかつて、熊本工大高校と名乗っておりその後に崇城大学となった系列の高校です。
1997年に文徳高校として出場した際のデザインは上下ともに濃い目のブルーであり、高校野球以外でも黄金時代の西武ライオンズぐらいしか見ないような斬新なものでした。
その後は暫く採用されたうえで、色は薄めのブルーでインパクトは若干薄れてしまいました。
再び甲子園に姿を見せて欲しいのとその際に何か期待させるサプライズがあると嬉しいです。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
熊本県の強豪校まとめ!
熊本は何より、熊本工業を中心にした伝統公立校の存在感が強くあります。
そのなかで秀岳館が躍進を遂げたように、新旧が入り交じった熱い戦いが展開されています。
コントラストとしてもグレー地の熊工にエンジの濟々黌、タテジマの九州学院、東海大熊本星翔にブルー系の文徳などまさにチームカラーの違いが楽しめるのも魅力です。
- 天下のクマコウ 熊本工業高校
- 令和も続くか 秀岳館高校
- これぞ伝統校 濟々黌高校
- 驚異のタテジマ軍団 九州学院
- 前身ブルーの衝撃 文徳高校