福井県の高校野球は勢力地図が変わりつつあります。
人口減少に悩む地域の高校は依然として厳しい状況ですが、福井市内など中心部では伝統校に代わって新たなチームが台頭してきています。
また、関西圏と近いこともあってこのエリアから有力な選手が集まる傾向もあります。
- 平成時代に躍進 敦賀気比高校
- 古豪とは言わせない 福井商業高校
- 常に上位進出を果たす 福井工大福井高校
- 令和の強豪になるか 啓新高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
敦賀気比高校
平成に入って、福井の高校野球をリードする存在になったのが敦賀気比高校です。
私立校として野球部を強化すると、距離的にも近い京都などから有力な選手が入部して実力をつけてきました。
有名なのは内海哲也投手など。付属中学からチームを強化しており、最近は地元選手も目立ちます。
2015年のセンバツ優勝で北陸に初の甲子園優勝を実現させたことで全国的な強豪校として認知されています。
福井商業高校
県内でも最多(2018年時点)の甲子園出場を誇る伝統校が福井商業です。
最近では活躍するチアリーディング部がモデルとして映画化されたことでも知られます。
公立校ながらも実業系であるため長らく同じ監督が指導して県内の有力選手が揃う環境でした。やはりバントや守備力中心の堅い野球を展開するチームです。
監督の交代や私立校の躍進で存在感が薄れるなか、「古豪」にならないような奮起が期待されます。
福井工大福井高校
かつては「福井高校」と表記されていましたが、地元大学の付属校として充実した環境で力をつけてきました。
私立校のため、やはり県外からの選手も在籍しています。
そして好投手を育てることに定評があります。
2002年から指導する大須賀監督は法政大出身で社会人の監督として日本一の経験を持つため、そのネットワークと指導力で高校球界での知名度も高い監督です。
啓新高校
昨今の高校野球でも多く見られる、私立の女子校が共学化して野球部が躍進するというストーリーに沿っているのが啓新高校。
早くから実績のある監督を招いて積極的な強化を進めてきました。
好投手として評判だった牧丈一郎投手が阪神に入団し、翌2019年のセンバツで甲子園の土を初めて踏むという順調な実績を収めています。
令和時代の常連校となる可能性を秘めた高校です。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
福井県の強豪校まとめ!
福井県の高校野球は出場校数も少なく、地域的にも福井や敦賀市内の高校が目立つ存在です。
公立では福井商業が長く県内をリードしてきましたが、平成以降は敦賀気比や福井工大福井の私学が実力的にも突出した選手を送り出すようになりました。そのため、私学と公立勢の差が開きつつある状況です。
センバツ優勝の実績をベースにして、福井の高校野球全体のレベルアップと夏の全国制覇を目指す活躍ぶりに注目してください。
- 平成時代に躍進 敦賀気比高校
- 古豪とは言わせない 福井商業高校
- 常に上位進出を果たす 福井工大福井高校
- 令和の強豪になるか 啓新高校