メジャーリーグに興味がある!
けど、チームが多すぎるし知っている選手も少ない。
何を基準に推しチームを選べばいいのだろうか。
今回の記事では、そんなお悩みにこたえるべくMLBファン歴11年の筆者がメジャーリーグ初心者におススメしたいチームをタイプ別に紹介していきます!
この記事を読み終える頃には、あなたの推しチームは決まっていることでしょう。
さぁ、メジャーリーグの扉を開き一緒にエンジョイしていこうぜ!
メジャーリーグのリーグ、チームの基本情報
メジャーリーグにはアメリカンリーグとナショナルリーグの2つのリーグがあり、それぞれ15チームが所属しています。
さらに、各リーグはそれぞれ東地区、中地区、西地区に分けられており、それぞれの地区には5チームが所属しています。
以下に、それぞれのリーグや地区の構成をまとめました。
※地区名をタップすると所属チームが確認できます。
- ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)
- オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)
- ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)
- テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)
- シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)
- ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)
- クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)
- シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)
- カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)
- デトロイト・タイガース(Detroit Tigers)
- ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)
- タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)
- ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)
- トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)
- ボルチモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)
- ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)
- アリゾナ・ダイアモンドバックス(Arizona Diamondbacks)
- サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)
- サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)
- コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)
- セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)
- ミルウォーキー・ブリュワーズ(Milwaukee Brewers)
- シカゴ・カブス(Chicago Cubs)
- シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)
- ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)
- アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)
- ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)
- ニューヨーク・メッツ(New York Mets)
- フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)
- マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)
メジャーリーグのレギュラーシーズンは3月末から9月末まで、162試合行われます。
上の表のように、各リーグは3つの地区に分かれていますが、レギュラーシーズンでは同じリーグの全てのチームと対戦します。
ただ、同じ地区のチームとの対戦は、他の地区のチームの対戦と比べて多くあります。
また、各リーグ15チームとチーム数が奇数であるため、レギュラーシーズンの期間は常に異なるリーグのチーム同士の対戦が最低1組あります。
レギュラーシーズンが終わると、ワールドチャンピオンを決めるプレーオフが始まります。
リーグでプレーオフに進出することができるのは、地区優勝を果たした3チームと、それらを除いた12チームの中で勝率が1位、2位となる2チーム(ワイルドカード)の計5チームとなっています。
表のなかで、赤字となってるチームは2019年に地区優勝を果たしたチームで、青地となっているチームはワイルドカードを獲得したチームです。
こうして各リーグでプレーオフに進出した5チームはやがて1チームに絞られ、そのチームがリーグ優勝となります。
ワールドシリーズには、リーグ優勝を果たしたチームが進出し、その勝者がワールドチャンピオンとなります。
ちなみに、2019年はナショナルリーグのワイルドカードでプレーオフに進出したワシントン・ナショナルズがワールドシリーズを制覇しました。
メジャーリーグ(MLB)初心者におススメのチーム
メジャーリーグには30チームあり、応援するチームを決めることは難しいと思います。
そこで、メジャーリーグ初心者向けのおススメのチームをいくつか挙げてみました。
人気球団を応援したいならヤンキース
この投稿をInstagramで見る
ファンの多い人気球団を応援すれば、ファン同士で交流する機会があるかもしれません。
また、人気球団には資金があり、スター選手が在籍していて戦力が充実しているので、毎年プレーオフ争いを楽しむことができます。
そんな人気球団を応援したい方におススメなのは、ニューヨーク・ヤンキースです。
ワールドシリーズ制覇27回は断トツ1位で、近年では1993年から27年連続で勝ち越しています。(2019年現在)
スター選手を補強する資金が豊富にあり、新人の育成にも長けているため、常にスター選手が在籍しているという点も非常に魅力的です。
最後にワールドシリーズ制覇を果たしたのは2009年と、しばらく遠ざかっていますが、外野手のアーロン・ジャッジや内野手のグレイバー・トーレスなどの若手が順調に成長しており、しばらくは優勝争いに加わることができそうです。
また、そんなヤンキースのライバルとして人気なボストン・レッドソックスも、人気球団を応援したい方におススメです。
この投稿をInstagramで見る
ワールドシリーズ制覇は9回と、ヤンキースに比べれば少ないですが、2004年、2007年、2013年、2018年に優勝を果たしており、21世紀だけでみれば最強のチームといえます。
2019年は惜しくもプレーオフ進出を逃してしまいましたが、投手のクリス・セールや内野手のザンダー・ボガーツ、2018年にMVPを受賞した外野手のムーキー・ベッツなど、戦力は充実しています。
何より、ヤンキースという明確なライバルがいるので、応援していて楽しく思えるチームではないでしょうか。
なお、下の動画は、2018年にレッドソックスがワールドシリーズ制覇を果たしたときの動画です。
さらに、ロサンゼルス・ドジャースも人気球団を応援したい方におススメな球団として挙げられます。
この投稿をInstagramで見る
ドジャースも補強資金が豊富にあり、チームの編成部門も非常に優秀なことから、最近では7年連続で地区優勝を果たすなど、人気球団かつ強豪として知られています。
また、投手のクレイトン・カーショー、外野手のコディー・ベリンジャーなど、スター選手が多いことでも知られています。
しかし、頻繁にプレーオフに進出していながら、1988年以降ワールドシリーズ制覇を果たしておらず、毎年あともう一息というところで敗退しています。
それでも、毎年ほぼ確実にプレーオフに進出しているので、応援していて楽しいチームだと思います。
- ニューヨーク・ヤンキース
- ボストン・レッドソックス
- ロサンゼルス・ドジャース
日本人選手がいるチームを応援したいならエンゼルス
日本に住んでいるのであれば、日本人選手が所属しているチームを応援するというのも良いと思います。
なぜなら、日本人選手の所属しているチームの試合は、NHK BSやJ Sportsなどで中継されることが多いからです。
また、そのようなチームのファンは日本に多くいるため、ファンとの交流を楽しむことができるというメリットもあります。
そのようなチームを応援したい方におススメなのは、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムです。
この投稿をInstagramで見る
現在、エンゼルスには大谷翔平が所属しており、ニュースで頻繁に取り上げられています。
また、大谷翔平以外にも、メジャーリーグを代表するスター外野手のマイク・トラウトが在籍しており、楽しく試合を観戦できるのではないでしょうか。
さらに、エンゼルスの本拠地であるアナハイムはロサンゼルスに近く、日本から比較的観戦しに行きやすいチームだといえます。
球場の近くにはディズニーランドもあるため、現地観戦という点でも非常におススメのチームです。
また、シアトル・マリナーズも日本人選手がいるチームを応援したい方におススメです。
この投稿をInstagramで見る
佐々木主浩、イチロー、長谷川滋利、城島健司、岩隈久志など、歴史的に日本人が多く所属しており、現在では菊池雄星が所属しています。
マリナーズの本拠地であるシアトルは、アメリカの北西部にあり、日本からの直行便が10時間以内で到着するため、現地観戦しやすいチームだといえます。
また、マリナーズはメジャーリーグに所属している30チームの中で、唯一ワールドシリーズに出場したことがありません。
そのため、日本人選手を応援したい方だけでなく、判官贔屓の方にもおススメのチームだと思います。
そして、シカゴ・カブスも日本人選手がいるチームを応援したい方におススメです。
この投稿をInstagramで見る
現在、シカゴ・カブスにはダルビッシュ有が所属しています。
しかし、エンゼルスやマリナーズとの決定的な違いは、近年好成績を残しているということです。
2019年のレギュラーシーズンでは、エンゼルスは72勝90敗、マリナーズは68勝94敗と苦戦していましたが、カブスは84勝78敗と勝ち越しており、プレーオフ争いにも加わっていました。
また、カブスは2015年から2018年まで4年連続でプレーオフに進出しており、2016年にワールドシリーズ制覇を果たしています。
よって、日本人選手が所属しているだけでなく、強いチームを応援したいという方には、カブスがおすすめです。
なお、先ほど紹介したヤンキースやドジャースにも、それぞれ田中将大と前田健太というように、日本人選手が在籍しています。
- ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム
- シアトル・マリナーズ
- シカゴ・カブス
ワールドチャンピオンになったことがない弱小チームならロッキーズ
資金の豊富な強豪チームを応援していれば、毎年プレーオフ争いを楽しむことができるかもしれません。
しかし、せっかくメジャーリーグのチームのファンになるのであれば、あえて弱小チームの応援し、そのチームが強豪を倒す機会を楽しむというのもアリだと思います。
そのような判官贔屓の方には、コロラド・ロッキーズがおススメです。
この投稿をInstagramで見る
ロッキーズは1993年にナショナルリーグに参戦した、比較的新しいチームですが、ワールドチャンピオンになったことはなく、プレーオフに進出した5回はすべてワイルドカードでした。
本拠地であるデンバーがロッキー山脈の麓にあり、標高が高く空気が薄いため、本拠地は打球のよく跳ぶ「打者天国」として知られています。
そのため、歴史的に強打者が多く育っている反面、投手の育成には苦戦しており、プレーオフに進出しても勝ち進むことが難しいようです。
それでも、最近はカイル・フリーランドやヘルマン・マルケスといった実力のある若手が出できており、今後が楽しみなチームでもあります。
また、他にワールドチャンピオンになったことのないチームの1つとして、ミルウォーキー・ブルワーズが挙げられます。
この投稿をInstagramで見る
2019年はブルワーズが創設されてから51シーズン目の年でしたが、その間、ブルワーズはワールドシリーズに進出したことが1982年の1度しかなく、プレーオフ進出も5度だけとなっています。
しかし、外野手のクリスチャン・イェリッチがMVPを受賞し、2018年、2019年と2年連続でワイルドカードを獲得するなど、徐々に力を伸ばしてきています。
- コロラド・ロッキーズ
- ミルウォーキー・ブルワーズ
貧乏球団だけど頑張っているチームならアスレチックス
メジャーリーグの30チームの中には、人気のある裕福なチームもあれば、ファンの少ない貧乏なチームもあります。
しかし、貧乏なチームはスター選手を補強することができないため、選手の育成に力を入れ、独創的な戦略を練るなどとしており、見ていて楽しいことが多くあります。
そのようなチームの代表として挙げられるのは、オークランド・アスレチックスです。
この投稿をInstagramで見る
アスレチックスの本拠地であるオークランドは、大都市であるサンフランシスコやサンノゼが近くにありますが、これらの都市からのアクセスが微妙なうえ、サンフランシスコ・ジャイアンツが近年強かったこともあり、アスレチックスは観客動員で苦戦しています。
しかし、そのような中でも2002年以降、9度プレーオフに進出しており、貧乏ながら健闘を続けています。
アスレチックスの特徴は、打率が低くても出塁能力や長打力のある選手を多く起用していることです。
このような選手は、安い年俸の割にチームに大きく貢献でき、アスレチックスはそのような選手を多く集めることで、人気球団と互角に渡り合ってきました。
また、タンパベイ・レイズも貧乏球団を応援したい方にはおススメです。
この投稿をInstagramで見る
レイズの本拠地があるのはセントピーターズバーグという都市ですが、都市としての規模が小さいうえ、近隣にあるタンパやオーランドといった都市からのアクセスが悪いため、観客動員が低迷しています。
しかし、レイズは守備シフトやオープナーといった独自の戦略を導入することで、同地区のヤンキースやレッドソックスといった強豪に対抗してきました。
まだワールドシリーズを制覇したことはありませんが、近年はブレイク・スネルやタイラー・グラスノー、オースティン・メドウズといった若手が順調に育ってきており、今後が楽しみなチームとなっています。
- オークランド・アスレチックス
- タンパベイ・レイズ
今後が楽しみな将来性のあるチームならパドレス
メジャーリーグのチームの傘下には、マイナーリーグのチームが多く存在し、有望な若手がメジャーリーグを目指して戦っています。
言い換えれば、マイナーリーグに多くの有望株がいれば、その上にあるメジャーリーグのチームは非常に将来が楽しみなチームだといえます。
そのようなチームとしておススメなのは、サンディエゴ・パドレスです。
この投稿をInstagramで見る
パドレスはドラフトやトレード、中南米でのスカウトなどを経由し、長らく多くの有望株を補強してきました。
その中の1人であるフェルナンド・タティス・ジュニアは、2019年に20歳でデビューを果たし、84試合に出場して打率.317、22本塁打という新人離れした成績を残しました。
タティス・ジュニアだけでなく、マイナーリーグに多くの有望株が在籍しており、数年後にはプレーオフ争いができるのはないかと予想されているので、とてもおススメの球団です。
- サンディエゴ・パドレス
伝統のある玄人好みなチームならレッズ
メジャーリーグの歴史は長く、19世紀に創設されたチームもあれば、1990年代に創設されたチームもあります。
19世紀に創設された伝統のあるチームは、ドジャースやカブスなど、日本でも知名度が高い傾向がありますが、中にはあまり目立たない、玄人好みなチームもあります。
そのようなチームとしておススメなのはシンシナティ・レッズです。
この投稿をInstagramで見る
レッズの本拠地であるシンシナティは、初のメジャーリーグ球団が創設された地として知られています。(現在のシンシナティ・レッズとは、系統的なつながりはありません。)
また、ワールドシリーズ制覇を5回経験しており、1970年代には連覇を果たすなど、メジャーリーグを代表する古豪といえます。
しかし、30チームの中で唯一日本人選手がプレーしていないことと、1990年を最後にワールドシリーズに出場していないこともあり、日本での知名度はかなり低いのが現状です。
(2020年シーズンから元西武ライオンズの秋山選手がレッズに所属することとなりました)
ただ、シンシナティ・レッズのファンになり、その歴史を知れば、メジャーリーグ博士として一目置かれるのではないでしょうか。
- シンシナティ・レッズ
まとめ!
- メジャーリーグは2つのリーグから構成されており、各リーグには3地区、各地区には5チーム所属している。
- 人気球団を応援したい方におススメなのは、ヤンキース、レッドソックスとドジャース。
- 日本人選手のいるチームを応援したい方におススメなのは、エンゼルス、マリナーズとカブス。
- ワールドチャンピオンになったことがないチームを応援したい方におススメなのは、ロッキーとブルワーズ。
- 貧乏球団を応援したい方におススメなのは、アスレチックスとレイズ。
- 将来性のあるチームを応援したい方におススメなのは、パドレス。
- 伝統のある玄人好みなチームを応援したい方におススメなのは、レッズ。
お気に入りのチームが決まったら、次はチームと選手についての情報を集めていきましょう!