佐賀県は全国的にはやや地味な県として認識されている面もありましたが、甲子園では何度も劇的な試合で優勝を飾っているために奇跡を起こすことでファンに期待されています。
公・私立ともに伝統校が中心となった戦いの歴史があるなかで新たな勢力も台頭してきています。
- がばい旋風なるか 佐賀北高校
- 誰もが認める力 佐賀商業高校
- 伝統私学の雄 龍谷高校
- ラグビーだけじゃない 佐賀工業高校
- 九州のワセダ 早稲田佐賀高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
佐賀北高校
平成で最後の夏の甲子園公立優勝校です。
やはり印象深いのはその89回大会でしょう。
それまでも県内では一定の実力を備えていましたが、複数の高校を甲子園に導いた百崎監督が母校を指導すると甲子園では全国の常連校と接戦を演じて、決勝では野村祐輔-小林誠司のバッテリーを擁する広陵を相手に満塁ホーマーで逆転勝ちという劇的な優勝を飾ると「がばい旋風」と呼ばれるほど全国でもお祝いムードで佐賀が脚光を浴びました。
監督交代後も甲子園に出場しましたが、再びの躍進に期待です。
佐賀商業高校
佐賀に初めて優勝旗を持ち帰ったのは、誰もが認める実力の伝統校・佐賀商でした。
古くから県を代表する強豪校であり、後にプロ野球へ進んだ新谷博投手が甲子園でノーヒットノーランを達成するなど印象に残る試合もありました。
ハイライトは76回大会での全国制覇です。
九州対決となった樟南戦で接戦のなか満塁ホームランで優勝を手にしました。コーチを務めていたのはOBである香田誉士史氏で後に駒大苫小牧で連覇を果たすことになります。
やはり佐賀商の伝統、野球は受け継がれているのです。
龍谷高校
仏教系の伝統ある私立校です。
全国に数ある龍谷高校のなかでも冠が付かない「龍谷高校」はこの佐賀にあります。
地元でも高い認知度を誇る高校であり、私学ということもあって各競技で活躍を見せています。
野球部は地元選手中心で戦っており、甲子園には度々顔を出しますが戦績はあと一歩という結果です。
紫のユニフォームは独特の存在感があり、今後も県内では強豪校として他校の関門として立ちはだかるでしょう。
佐賀工業高校
佐賀工業といえばラグビーの強豪校として全国優勝の経験もあり、五郎丸歩選手の出身校としてラグビー界では知られた存在です。
その佐賀工が野球で輝いた時期がありました。
初出場となった69回大会でエースの江口孝義投手が本格派として注目され、強豪である東海大甲府を相手に勝利を飾りました。
江口投手は注目されながら故障に泣き、プロ入りしたものの活躍の機会はありませんでした。その後はトレーナーとして選手のケアに携わっています。
野球部もさらなる躍進を期待したいところです。
早稲田佐賀高校
2010年に開校した新しい高校です。早稲田の創設者である大隈重信の故郷、佐賀に創設された系列校。
やはり早稲田系列という強みもあって、野球部も早くに甲子園出場を果たしました。
学校の人気やネットワークがあるために近隣の福岡などからも選手が集まっています。
甲子園では既に実績十分の早稲田実業や大学とも同じユニフォームです。今後も戦績を重ねて県内ではマークされるチームになることでしょう。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
佐賀県の強豪校まとめ!
佐賀商、佐賀北の活躍ぶりを見ても前評判を覆すような野球を見せてくれる魂が受け継がれているのではと期待させてくれるのが佐賀のチームです。
この他にも優勝までは行かずとも、その当時の強豪校、好投手を攻略して勝利を収めた実績があります。
県内で圧倒的な強豪校はあまりなく、各チームがしのぎを削っていることも接戦に強い代表校が生まれるベースになっているかもしれません。
- がばい旋風なるか 佐賀北高校
- 誰もが認める力 佐賀商業高校
- 伝統私学の雄 龍谷高校
- ラグビーだけじゃない 佐賀工業高校
- 九州のワセダ 早稲田佐賀高校