徳島県は私立の高校、そして野球部を持つ学校が少ないため平成まで甲子園はすべて公立が代表校になっている唯一の県です。
そのなかで、伝統校の存在は人気、実力ともに抜けていますが各時代でその壁を倒して輝きを放ったチームがありました。
公立中心のために地域の選手をいかに鍛え上げるかという高校野球の原点を思い起こさせるような風土です。
- 徳島を代表する強豪 徳島商業高校
- センバツ優勝経験校 鳴門高校
- 昭和の代表 池田高校
- 新校名でも躍進を 鳴門渦潮高校
- 一瞬の輝き 新野高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
徳島商業高校
四国を代表する強豪校として古くから他校をリードする存在です。
レジェンド的な試合になっているのは、テレビでも活躍した板東英二投手が延長18回を投げぬいて25奪三振を記録した熱戦。この大会は準優勝という結果になりました。
また平成では川上憲伸投手がエースの大会で前評判が低かった岩手・久慈商相手に7-0とリードされながら逆転するなど底力を持ったチームです。
新たな時代になっても、徳島の顔として高校野球を引っ張っていくでしょう。
鳴門高校
名前の響きからも徳島を象徴する高校として全国のファンに認知されている伝統校。
センバツでは1951年の大会で優勝を経験しており、その後も各年代を通じて全国舞台に立っています。
普通科公立校であり、大型選手は少ないものの小技を絡めた攻撃やプロで活躍した潮崎哲也投手のように技巧派で試合を壊さない投手を輩出する親しみが持てるチームです。
池田高校
80年代のファンには高校野球といえば「池田高校」と反応するほどの人気を誇りました。
山あいの学校を指揮したのは名将・蔦監督で金属バットの導入に合わせて徹底した打撃力アップを目指してウエイトトレーニングなども先駆けて取り入れていました。
水野雄仁選手を中心とした強力打線で甲子園夏春連覇を達成した時代は荒木大輔の早稲田実業やKKコンビのPL学園を撃破するなど、もはや敵なしのチームでした。
蔦監督の退任後は県内でも上位から遠ざかりましたが復活に期待したいものです。
鳴門渦潮高校
インパクトのある校名ですが、ともに甲子園出場経験のあった鳴門第一と鳴門工業が統合した県立校です。
因みに鳴門第一の出身者には阪急の強打者・長池徳士(撫養商時代)、守備のスペシャリスト・藤田一也選手がおり、鳴門工業は里崎智也捕手と玄人好みの名選手を輩出しています。
統合後は監督の交代などがありましたが、また新校名で甲子園に姿を現すなど今後も上位校として定着することを予感させる結果を残しています。
新野高校
「あらたの」高校は阿南工業と統合して、阿南光高校となっており閉校されています。
しかしながら、平成時代には春夏各1回の甲子園で輝きを放った記憶に残るチームでした。
地方部の農業系の高校を鍛え上げた監督の手腕もあり、センバツでは横浜高校に勝利、夏の甲子園では明徳義塾に勝って、優勝した松山商に敗退も3回戦まで進みました。
その後は全国舞台に姿を現さないまま閉校となってしまいましたが徳島のファンにも忘れられない高校です。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
徳島県の強豪校まとめ!
昭和のファンに印象深い池田はレジェンド的な存在ですが、徳島商はどの時代でも県を代表する高校として安定した実績を残しています。
鳴門高校も度々、好投手を擁して地道な戦いぶりで全国の強豪校に挑みます。
県内での戦いでは、こうした公立校が優勢ながら私学でも生光学園は常に甲子園を狙える戦力を整えており令和の時代になって新たな学校が抜け出てくるのか目が離せません。
- 徳島を代表する強豪 徳島商業高校
- センバツ優勝経験校 鳴門高校
- 昭和の代表 池田高校
- 新校名でも躍進を 鳴門渦潮高校
- 一瞬の輝き 新野高校