3大都市圏でもある愛知は野球熱も高く、レベルの高い競争が繰り広げられています。
特に愛知4強といわれる私学は半世紀近くに渡って県内及び全国でも上位進出を果たす活躍ぶりです。
そのなかで球界を代表するような選手を数多く生み出していることもその実力を示しています。
全国の勢力図を占ううえでも愛知県の動向は見逃せません。
- エースの実力 東邦高校
- 紫軍団の脅威 愛工大名電高校
- 戦前3連覇からの伝統 中京大中京高校
- 立ち向かう公立 大府高校
- 愛知4強の一角 享栄高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
東邦高校
平成最初と最後のセンバツを制した東邦高校は数々の好投手を輩出してきました。
熱血指導者の阪口監督時代にはバンビこと坂本佳一投手が1年生エースで準優勝、その後も1年生で勝利をあげた藤嶋健人投手(後に中日)を含めて好投手を多く生み出し、特に1年生投手が活躍する系譜があります。
阪口監督の後は教え子の森田監督が率いていますが、バッテリーを中心とした堅い野球を展開しており令和時代にも優勝を狙える実力校です。
愛工大名電高校
かつては名古屋電気高校という校名で、工藤公康投手が甲子園でノーヒットノーランを達成しています。
またセ・パ両リーグで本塁打王になった山崎武司もOBです。以降はやはりイチローが卒業生としては最も有名な存在で、甲子園には2年夏に外野手で3年春にはエースとしても出場を果たしています。
出身選手からもわかるように投打両面でバランスよく実力を発揮する試合運びでセンバツは優勝経験もあります。今後もスター選手が出てくることが期待できます。
中京大中京高校
戦前の全国夏3連覇をはじめとして甲子園での勝利数はトップを走る全国的な名門校です。
出身選手も数多いるなかで、侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督はイチローに敗れて甲子園の土を踏むことはできませんでした。
ちょうどその頃、平成初期は他校に押されて甲子園から少し距離を置きましたが校名を中京大中京とした後には再び強化、復活して夏の甲子園優勝を果たしています。
フィギュアスケート・浅田真央選手なども輩出しており、県内では有数のスポーツ強豪校となっています。
大府高校
私立校が優勢の愛知で公立ながら甲子園で奮闘したのが大府高校でしょう。
その名を知られたのは、槙原寛己投手がセンバツで剛速球を披露したことでしょう。
以降は私学の壁に阻まれながらも、槙原投手とバッテリーを組んだ馬場監督が就任すると後に盗塁王を獲得する赤星憲広選手を擁して2年連続でセンバツ出場するなど公立校ながら存在感を発揮しています。
直接的な強化は難しいながらもこうした実績が認知されて、地元でも憧れを持つ少年がいることで県内高校野球では上位校のポジションに定着しています。
享栄高校
プロ野球界のレジェンド・金田正一投手(中退してプロ入り)を輩出するなど古くから愛知県では強豪の位置を守っています。
東邦、愛工大名電、中京とともに愛知4強と呼ばれ各年代で実績を残していますが期待度が大きかったのは左腕・近藤真一投手を擁した甲子園でした。
惜しくも3回戦で敗れましたが、近藤投手は地元中日に入団した1年目に初登板で巨人戦ノーヒットノーランは快挙でした。
以降はやや他の「3強」に押され気味ですが意地を見せてほしいものです。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
愛知県の強豪校まとめ!
中京大中京、東邦高校ともに監督交代や学校の変化によってやや停滞した時期があるものの結果としては平成の時代にそれぞれ全国優勝を果たすなど、その底力は侮れないものがあります。
また4強以外にも豊田大谷、至学館、豊川の私学も台頭しており、選手では公立出身の千賀滉大投手(蒲郡高校)がプロで活躍するなど能力を持った選手の宝庫でもあるた注目度は抜群です。
- エースの実力 東邦高校
- 紫軍団の脅威 愛工大名電高校
- 戦前3連覇からの伝統 中京大中京高校
- 立ち向かう公立 大府高校
- 愛知4強の一角 享栄高校