野球用語のWHIP(ウィップ)とは、投手を評価する指標の1つで1イニングあたり何人のランナーを出すのか?を示す指標。
この数値がどのくらいであれば良い投手と評価されるのでしょうか?
WHIP(ウィップ)について解説します。さらに、WHIP(ウィップ)の数値が良く評価の高い選手についても紹介します。
WHIP(ウィップ)とは何か?
野球用語のWHIP(ウィップ)は、投手を評価する際の指標の1つです。
簡単に言うとこれは、投手が1イニングあたりどのくらいのランナーを出すのか?を示す数値となります。
この数値が0に近いほどランナーを出さないということになります。先発投手はもちろんですが、中継ぎ投手でもこの数値によって評価をさせるという場合が多いです。
メジャーリーグなどでは非常に重要な指標として公式記録が公開されているものの、日本のプロ野球では公式記録として扱われておらず、それほど重要ではないという指摘もあります。
このように、WHIP(ウィップ)は、日本のプロ野球とメジャーリーグでは重要性が異なると言えます。
WHIPはどのようにして計算するのか?
WHIP(ウィップ)は、どのようにして計算されるものなのでしょうか?この計算方法は次のとおりです。
$$WHIP=(与四球+被安打)\div 投球回$$
この計算方式にて計算されます。
この数値によって、その投手が1イニングあたりどのくらいのランナーを許したかという平均値を知ることができます。
WHIP(ウィップ)が1.00ということであれば、1イニングあたり1人のランナーを出すということになります。この数値が0に近づくほど、ランナーを出さないということです。
WHIPの良い選手とは
WHIP(ウィップ)の評価基準とはどのようなものなのでしょうか?
一般的に1.00ならば素晴らしいという評価となります。
逆に一番悪いのは1.60でこの数値であると非常に悪いという評価となります。
2018年のWHIP(ウィップ)の数値が良かった選手には以下のような選手がいます。数値については日本のプロ野球では、公式記録として扱われていないので数値は控えておきます。
- 菅野智之(巨人)
- 大瀬良大地(広島)
- 東克樹(DeNA)
- 山口俊(巨人)
- メッセンジャー(阪神)
- 岸孝之(楽天)
- 菊池雄星(西武)
- 上沢直之(日本ハム)
- 則元昂大(楽天)
- 西勇輝(オリックス)
以上のような選手が、数値が良かった選手となっています。
先日引退を発表した巨人やメジャーリーグで活躍した、上原浩治選手は2013年メジャーリーグのボストン・レッドソックスでWHIP0.57という驚異的な数値を記録しました。
0.57ということは、1イニングあたりに出すランナーの数が0.57ということですからどれだけ凄い数値なのかがわかります。つまり1イニングでは、ほとんどランナーを出さないという計算です。
上原投手は特別ストレートが速いというわけではありません。
しかし、コントロールが非常に良く、スプリットを使って相手打線を押させていました。このスプリットは1種類ではなく複数のスプリットを投げ分けていました。メジャーリーガーがほとんど打てなかったのですから本当に素晴らしい投手であったということがわかります。
そんな上原投手のピッチングがこちら。全盛期の活躍ぶりが凄すぎます。
数値の良かった選手の投球がどのようなものなのか見てみましょう。
菅野智之投手のピッチング
大瀬良大地投手のピッチング
岸孝之投手のピッチング
上沢直之投手のピッチング
WHIPのまとめ!
WHIP(ウィップ)は日本のプロ野球では公式記録として扱われていませんが、メジャーリーグなどでは投手を評価する際の重要な指標となっています。
このWHIP(ウィップ)は投手が1イニングあたり平均でどのくらいのランナーを出すのかを示す数値のことです。メジャーリーグの試合を見る時などに注目して見ると面白いですよ。
- 投手が1イニングあたり平均でどのくらいのランナーを出すかを示す数値
- 数値が低いほど優秀である。1.00以下であれば超優秀
- 全盛期の上原浩治投手はWHIP0.57を記録
- メジャーリーグでは重要な指標として扱われているが、日本のプロ野球では公式記録として扱われていない