2020年のドラフトも終わり、今年も多くの若い選手がプロの扉を開きました。
ドラフトで指名された選手たちは、未来のスター選手になることを夢見てこれからのプロ野球選手としての人生を過ごしていくことでしょう。
そして、ドラフト選手の中には1年目のシーズンから一軍の試合に出場する選手も現れます。チームが強くなるためにはこのような選手だけでなく、既にチームに所属している若い選手の台頭・活躍が不可欠であり、若い選手と主力選手の融合が必要です。
プロスペクトとは?
若い選手の潜在能力や、その選手が将来どの程度の成長を見せるのかをさまざまなデータを元に評価した「プロスペクト」を皆さんはご存じでしょうか。
プロスペクトとは、英語で「見通し」や「予想」、「将来性」を意味し、スポーツの世界では、将来有望な若手選手のことを指す言葉として使われています。
プロスペクトは「若手の有望株」と言い表すことが出来ます。
プロスペクトは信頼できる?
今、注目のプロスペクトですが、その信頼度はどれくらいなのでしょうか。
MLBでは公式サイトにて、「プロスペクトランキング」を1位から100位まで発表しています。
2019年のプレシーズンには、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が1位、アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャが2位と高い評価を受けていました。
その結果はご存じの通り、アメリカンリーグの新人王を大谷が、ナショナルリーグの新人王をアクーニャが受賞し、プロスペクトランキングで上位にランキングされることは、つまりは将来を約束された選手であると言っても過言ではないのです。
日本におけるプロスペクト
MLBと同様に、NPBでもプロスペクトは今注目されています。
主力選手を自前で育て上げ、2016年から2018年まで3季連続でセントラル・リーグを制覇した広島東洋カープ。千賀航大や甲斐拓也など育成枠からも次々と主力選手を輩出し、圧倒的な強さを維持し続ける福岡ソフトバンクホークス。こうした状況から、日本でもプロスペクトに対する注目度は高まっています。
【2020年春 NPBトッププロスペクトランキング TOP10】
順位 | 選手名 | 球団 | 守備位置 |
1 | 小園 海斗 | 広島 | 遊撃手 |
2 | 佐々木 朗希 | ロッテ | 投手 |
3 | 奥川 恭伸 | ヤクルト | 投手 |
4 | 坂倉 将吾 | 広島 | 捕手 |
5 | 石川 昴弥 | 中日 | 三塁手 |
6 | 頓宮 裕真 | オリックス | 捕手 |
7 | 太田 椋 | オリックス | 遊撃・二塁手 |
8 | 山下 航汰 | 読売 | 外野・一塁手 |
9 | 戸郷 翔征 | 読売 | 投手 |
10 | 郡司 裕也 | 中日 | 捕手 |
上記は、プロ野球に関する様々なコンテンツをインターネット上で提供している「One Point Zero Two(1.02)」が発表したランキングです。
1位の小園(広島)は、高卒1年目の2019年シーズンこそ58試合に出場し、197回打席に立ちましたが、2020年シーズンはわずか3試合の出場で6打席にとどまり、無安打という結果でした。
4位の坂倉(広島)は、2019年に51試合64打席の出場でしたが、2020年には81試合228打席に出場機会が増加。打率も.287と好成績を残し、今後の活躍に期待が持てる結果を残しています。
7位の太田(オリックス)、9位の戸郷(読売)も2019年シーズンから大きく出場機会を増やしており、プロスペクトランキングで上位評価された選手は、高い確率で結果を残しています。
プロスペクトまとめ!
- 若手の有望株
- MLBは公式サイトでランキングを発表している
- ランキング上位の選手は高い確率で結果を残している
プロ野球シーズンを迎えるにあたり発表されるプロスペクトランキングをもとに、ランクインした選手がいったいどのような成績を残すのかを見ていくこともプロ野球を楽しむ要素と言えます。
近年で上位ランキングに名前を連ねる選手が多い球団こそ、近い将来、常勝軍団としてリーグ優勝・日本一を成し遂げる球団となることでしょう。