京都といえば甲子園の前身である旧制中学の大会において第1回の優勝校(京都二中)を輩出しており、戦前は関西地区でもリードする存在の強豪として認識されていました。
歴史や文化が根付いている京都では高校野球においても伝統校は勝つことを求められる環境で厳しさを持って取り組んでいるチームも多く、妥協を許さない野球は他県にない雰囲気を醸し出しています。
- 平安は永遠なり 龍谷大平安高校
- 松坂世代の準優勝校 京都成章高校
- 京都市外の強豪 福知山成美高校
- 京商の栄光 京都学園高校
- 80年代に台頭 京都外大西高校
⇒【高校野球】どこが強い県??甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介!
龍谷大平安高校
甲子園通算100勝の実績を誇る生きるレジェンド校といえます。
学校としては共学化のあと、2008年に龍谷大平安と校名変更がありましたが野球部の伝統は受け継がれています。
かつては、甲子園に出れないとファンからのヤジが飛び、監督の進退問題になるほど勝つことを求められていました。
平成以降ではやはりOBであり、少年時代からの「平安ファン」である原田監督が熱血指導で夏準優勝、センバツでは優勝を果たしています。
甲子園で「HEIAN」のユニフォーム姿を見られることを全国から期待されています。
京都成章高校
1986年開校という比較的新しい私立校です。
野球部は積極的な強化で、すぐにプロ野球選手を輩出しており、ラグビー部も伏見工(現・京都工学院)の壁を破って花園出場を複数回経験しています。
甲子園での実績は80回大会で並み居る強豪が出場するなかで決勝に進出、横浜高校との試合では松坂大輔投手にノーヒットノーランを達成されてしまいますが夏は2回目の出場であり他校にように突出した選手がいないなかでの準優勝は見事でした。
福知山成美高校
古くからの強豪校が揃う京都市内と比べて選手集めにも苦戦するエリアにあって甲子園常連となった学校です。
最初に甲子園に登場した際は福知山商と名乗っていましたが、共学化で校名変更後は自主性を重んじる田所監督の指導で複数回の出場を続けました。
ユニフォームは鮮やかな青を取り入れたカラーで選手の躍動感が体現されるような新しい風を吹かせました。
プロ野球で活躍する桑原将志選手のように明るく、野球を楽しむ姿勢を持った選手を生み出す環境があります。
京都学園高校
現在の校名になってからは甲子園での活躍がありませんが、「京都商」といえば伝説の投手・沢村栄治を輩出した古豪として知るファンも多いでしょう。
平安と凌ぎを削り代表権を競うなかで、全国にアピールしたのは報徳学園・金村義明投手と戦っての準優勝です。試合は惜しくも敗れましたが、小さなエース・井口投手の健闘は印象に残ります。
その後は監督交代や学校の体制変化で上位進出は減ったものの、プロ野球では大隣憲司、上茶谷大河投手と本格派投手を輩出する系譜は受け継がれています。
京都外大西高校
80年代から甲子園に登場するようになった私学ですが、特に話題になったのは甲子園での選手宣誓です。
1987年のセンバツ大会では英語を交えたことで一躍有名になりましたが、1998年のセンバツでも手話を取りれるなど時代の先を行く取り組みを示しています。
成績の面では2005年夏の大会で決勝に進出すると、連覇をかけた駒大苫小牧相手にあと一歩のところという接戦を演じました。
大舞台でも動じないようなチームカラーは今後も全国を沸かせてくれる期待を感じさせてくれます。
⇒高校野球の強豪校まとめ!都道府県ごとに学校の特徴などを紹介!
京都府の強豪校まとめ!
龍谷大平安高校は平成においても甲子園での優勝を果たしており、揺るがないポジションを築いています。
また公立校については、レジェンド校の京都二中の流れを汲んだ鳥羽高校が躍進した時期もありましたがスポーツ系学科を設置したり、指導者の力量によって突出した結果を残すケースもあるため私学勢も緊張感をもって練習に取り組んでいます。
暑い京都の夏をさらに熱くする戦いは見逃せません。
- 平安は永遠なり 龍谷大平安高校
- 松坂世代の準優勝校 京都成章高校
- 京都市外の強豪 福知山成美高校
- 京商の栄光 京都学園高校
- 80年代に台頭 京都外大西高校