【平沢大河】甲子園での成績、エピソードを紹介！俊足巧打のドラフト1位選手！

2015年のNPBドラフト会議、1巡目選択希望選手。

平沢の地元を本拠地とする東北楽天ゴールデンイーグルスとの競合の末、千葉ロッテマリーンズに入団。

高校通算22本塁打、50mは6.2秒の俊足、極めつけは高校時代の平沢大河を見た野村克也氏がドラフト前に発したコメント。

「これは取り合いになるでしょう。高校生だから余計だわ」

「スイングスピード、スイングが速い。（こういう選手は）いないね、（自分も）60年もプロにいるけど。欠点がないのが欠点か」

と最高の評価を得ていました。

 

2019年でプロ入り4年目を迎えた平沢。

プロ入り後の成績

	打率	打数	安打	本塁打
2016	.149	47	7	0
2017	.176	119	21	1
2018	.213	291	62	5

それでは、球界のご意見番ともいうべき野村克也氏にここまで言わしめた平沢の高校時代はどのような選手だったのでしょうか。

高校時代の平沢大河（仙台育英）

平沢は宮城県多賀城市の出身。

全国でも有名な甲子園常連校である仙台育英学園に入学後、1年の秋からはショートのレギュラーに定着。

同級生にはオリックスバッファローズからドラフト指名される佐藤世那投手がいました。

 

2年の春には県大会で優勝し東北大会ではベスト8。

主力選手として甲子園出場を目指した夏の県大会では4回戦敗退。

甲子園出場は最後の1年にかけることとなる。

 

転機を迎えたのは、新チームとなった2年の秋。

仙台育英は県大会を制し東北大会へ。

2回戦から出場の仙台育英は、初戦の一関学院、準々決勝の日大東北、準決勝の八戸学院光星、決勝の大曲工と全ての試合を5点差以上で勝利し神宮大会への出場を決める。

この大会の準決勝で平沢は、センターへの三塁打、左中間二塁打、右中間二塁打の3長打を記録し、広角に打てる好打者の片鱗を見せています。

 

迎えた明治神宮野球大会。

決勝の浦和学院戦で3番遊撃手として出場した平沢は二塁打と本塁打の活躍。

チームの優勝に大きく貢献している。

しかし、優勝候補として臨んだ3年の選抜では、初戦の神村学園戦こそ勝利するも続く敦賀気比戦で1-2の惜敗。

平沢も2試合で2安打と成績を残すことが出来なかった。

なお、この大会は敦賀気比が優勝を果たしている。

 

3年最後の夏の大会。仙台育英は県大会を制し、甲子園出場を果たす。

この大会で平沢は、打率こそ高くはないものの高校野球ファンのみならずプロのスカウトにも十分過ぎるほどのインパクトを与えることとなる。

いきなり初戦の明豊戦でセンターバックスクリーン横へ飛び込む本塁打を放ち、準々決勝では後に千葉ロッテマリーンズでチームメイトとなる秋田商の成田投手からライトスタンドへ先制の本塁打を放ちます。

準決勝の早稲田実業戦でも右中間スタンドへダメ押しとなる本塁打を放ち決勝進出を果たします。なお、この時に早稲田実業の一塁を守っていたのが当時1年生の清宮幸太郎でした。

決勝では後に中日ドラゴンズに1位指名される小笠原投手率いる東海大相模と対戦。

結果は6-10で敗戦となったが、平沢は安打と二塁打を放ちチームで唯一のマルチ安打（1試合2安打）を記録しています。

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平沢大河【甲子園での成績】

第87回選抜高校野球

	スコア	対戦校	勝敗	打数	安打	本塁打	打点
1回戦	12-0	神村学園	勝利	5	1	0	1
2回戦	1-2	敦賀気比	敗戦	4	1	0	0

 

第97回全国高校野球選手権

	スコア	対戦校	勝敗	打数	安打	本塁打	打点
1回戦	12-1	明豊	勝利	5	2	1	2
2回戦	7-1	滝川二	勝利	5	0	0	0
3回戦	4-3	花巻東	勝利	3	0	0	0
準々決勝	6-3	秋田商	勝利	4	1	1	1
準決勝	7-0	早稲田実業	勝利	4	1	1	3
決勝	6-10	東海大相模	敗戦	4	2	0	0

特筆すべきは夏の大会で記録した6安打。

シングルヒットは決勝の1本だけ。二塁打2本、本塁打3本、しかも投手は全員左投げの投手だったということ。通常は不利とされる左対左ですが、平沢大河の野球センスの高さが証明された大会となりました。

まとめ！

2019年夏、一軍復帰から結果を残している平沢大河選手。

残りのシーズンでの活躍と2020年シーズンの活躍に期待したい選手の一人です。