170cm、80kgと小柄な体格の森友哉。
全プロ野球選手の中では16番目に低く、パシフィックリーグでは8番目に低い身長でありながら、2019年9月の時点で打率トップ。
過去に捕手で首位打者を記録しているのは、野村克也・古田敦也・阿部慎之助の3人。
史上4人目の捕手での首位打者へ向けて素晴らしい成績を残しています。
打撃では素晴らしい成績を残す一方、盗塁阻止率はリーグ5位(リーグ唯一の2割台、東北楽天ゴールデンイーグルスの捕手が規定に達していないため、規定を満たす選手の中では実質最下位)。
チーム打率がリーグ1位でありながらチーム防御率はリーグ最下位の超攻撃型チームの象徴として主軸を担っています。
この動画を見ていると投手はどこに投げても打たれるイメージしか持てないですね。
プロ入り後の成績
打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | |
2014 | .275 | 80 | 22 | 6 |
2015 | .287 | 474 | 136 | 17 |
2016 | .292 | 349 | 102 | 10 |
2017 | .339 | 124 | 42 | 2 |
2018 | .275 | 473 | 130 | 16 |
2019 | .339 | 431 | 146 | 21 |
※2019年は9月6日現在
それでは、そんな超攻撃型捕手の森友哉の高校時代はどんな選手だったのでしょうか。
高校時代の森友哉(大阪桐蔭)
森は大阪府堺市の出身。
史上初2度の春夏連覇を達成し、数多くのプロ野球選手を輩出している全国屈指の名門校である大阪桐蔭高校に入学後、1年の秋には正捕手として活躍。1つ上の学年には当時「難波のダルビッシュ」と呼ばれ、のちに阪神タイガースに入団する藤浪晋太郎がおり、バッテリーを組んでいました。
森が2年の春の第84回選抜大会。
1回戦の対戦相手は大谷翔平(ロサンゼルスエンジェルス)擁する花巻東。
この試合、1番捕手で先発出場した森は、大谷と5打席対戦して3打数2安打1得点2四死球の活躍。チームも9-2で勝利し一気に勢いづき、決勝では田村龍弘(千葉ロッテマリーンズ)と北條史也(阪神タイガース)擁する光星学院と対戦し、見事に優勝を果たしました。
森自身も18打数8安打1本塁打の打率.444とチームの優勝に大きく貢献しています。
つづく夏の第94回全国高等学校野球選手権大会。
史上7校目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭は、初戦の木更津総合戦に勝利するとその後も勝ち続け決勝に進出。決勝では春の選抜大会と同じ顔合わせとなる光星学院と対戦しました。
この試合も1番捕手で先発出場し、4打数1安打だったもののチームは勝利。春夏連覇を達成しています。森の成績は、20打数8安打2本塁打の打率.400でした。
また、秋に行われる国体でも優勝し、史上3校目の3冠を成し遂げました。
森友哉【甲子園での成績】
第84回選抜高校野球
スコア | 対戦校 | 勝敗 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | |
1回戦 | 9-2 | 花巻東 | 勝利 | 3 | 2 | 0 | 0 |
2回戦 | 5-3 | 九州学院 | 勝利 | 4 | 1 | 0 | 0 |
準々決勝 | 3-2 | 浦和学院 | 勝利 | 4 | 3 | 0 | 1 |
準決勝 | 3-1 | 健大高崎 | 勝利 | 4 | 2 | 1 | 1 |
決勝 | 7-3 | 光星学院 | 優勝 | 3 | 0 | 0 | 1 |
第94回全国高校野球選手権
スコア | 対戦校 | 勝敗 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | |
2回戦 | 8-2 | 木更津総合 | 勝利 | 4 | 3 | 0 | 0 |
3回戦 | 6-2 | 済々黌 | 勝利 | 5 | 3 | 1 | 1 |
準々決勝 | 8-1 | 天理 | 勝利 | 4 | 1 | 1 | 1 |
準決勝 | 4-0 | 明徳義塾 | 勝利 | 3 | 0 | 0 | 0 |
決勝 | 3-0 | 光星学院 | 優勝 | 4 | 1 | 0 | 0 |
最上級生となった森は主将として春・夏ともに甲子園に出場したが、ともに3回戦で敗退している。
第85回選抜高校野球
スコア | 対戦校 | 勝敗 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | |
2回戦 | 11-1 | 遠軽 | 勝利 | 5 | 4 | 0 | 3 |
3回戦 | 4-5 | 県岐阜商 | 敗退 | – | – | – | – |
第95回全国高校野球選手権
スコア | 対戦校 | 勝敗 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | |
1回戦 | 10-2 | 日本文理 | 勝利 | 4 | 3 | 2 | 4 |
2回戦 | 4-3 | 日川 | 勝利 | 4 | 1 | 0 | 0 |
3回戦 | 1-5 | 明徳義塾 | 敗退 | 4 | 2 | 0 | 0 |
甲子園での通算成績は、55打数26安打5本塁打、打率.473だった。
森は2年と3年の時にAAA世界野球選手権大会の日本代表として出場し、日本のベストナインに相当するオールスターチームの捕手部門に選出されています。
輝かしい高校時代の実績からも今の活躍が頷けますね。
まとめ!
- 捕手として史上4人目の首位打者になるか!?
- 史上7校目の甲子園春夏連覇の主力選手!
- AAA世界野球選手権大会で2年連続ベストナイン!
2019年シーズンも残りわずか。史上4人目の首位打者となれるのか!?
これからの活躍にぜひ注目していきましょう!