野球用語

【トミー・ジョン手術】費用や復帰までの期間は?日本人投手の失敗と成功例

スポーツには怪我は付き物です。

 

そんな怪我の中でも、特に野球をプレーしていた方の多くが経験したことのある怪我や痛みと言えば、ひじの故障ではないでしょうか。

ひじに痛みが出てしまうと、症状がひどい場合にはボールを投げることが難しくなり、大好きな野球をプレーすることが出来なくなってしまうケースもあります。

 

ここでは、ひじを故障してしまった時に行われることが多くなった「トミー・ジョン手術」について解説を行って参ります。

トミー・ジョン手術とは

ひじの痛みの多くは、投球の際に大きな負担がかかる側副靱帯の断裂または損傷が原因となっており、その治療として行われる手術が内側側副靱帯再建術です。

通称、トミー・ジョン手術と呼ばれ、多くの方に広く知れ渡っています。

術式としては、損傷した靱帯を切除し、患部とは反対の腱などから正常な腱の一部を摘出し移植することで修復を図ります。

 

「トミー・ジョン」とは、初めてこの手術を執刀した医師の名前と思われがちですが、実際には、当時、手術成功率1%未満と言われる中で、この手術を最初に受けたトミー・ジョン投手の勇気を称えて名付けられました。

手術を執刀したのは、当時、ロサンゼルス・ドジャースの医療コンサルタントをしていたフランク・ジョーブ氏でした。

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手術費用と復帰までの期間

トミー・ジョン手術は、プロ野球選手や大リーグの選手が受ける手術としてのイメージがあるため、その費用は高額だろうと想像する方も多いのではないでしょうか。

実際、アメリカでは医療費を病院や医師が決めることが出来るため、成功率が高く有名な医師ほど費用は高額(100万円~300万円)になる傾向があります。

一方、日本での医療費は、診療報酬として国が定める公定価格となるため、病院や医師による違いはなく、保険も適用すると、その費用は入院費と合わせて15万円~30万円と言われています。

 

費用だけを見ると、手術に対するハードルはアメリカほど高くないように思われますが、手術を受けることへの大きな壁となるのが、術後からの復帰期間と成功率です。

 

個人差はあるものの、復帰までにはおおよそ1年から1年半が必要と言われています。

また、手術は100%成功するものではなく、このトミー・ジョン手術においてもその成功率は約90%と言われ、手術はしたものの現役引退どころか日常生活すら難しくなった選手もいます。

トミー・ジョン手術の成功例と失敗例

成功例

桑田真澄

1995年にダイビングキャッチを試みた際に右ひじの側副靱帯を断裂し、フランク・ジョーブ博士の手術を受けました。

手術から復活までには「661日」を要しましたが、1997年には10勝を挙げ、翌98年には16勝をマークしました。

その他には、村田兆治、藤川球児、ダルビッシュ有など

 

失敗例

2度の手術を行うも復帰できず「大塚晶則」

2008年に1度目のトミー・ジョン手術を受けるも、その後の練習で再び発症。2010年に再手術を行いましたが、マウンドに戻ってくることはありませんでした。

その他には、松坂大輔など

トミー・ジョン手術まとめ

トミージョン手術まとめ!
  • 費用は、手術と入院費を合わせて15万円~30万円(保険適用)
  • 手術の成功率は約90%も失敗するケースもある
  • 術後から復帰できる期間は、おおよそ1年~1年半

ここまでの説明で、トミー・ジョン手術というものを身近に感じることが出来たと思います。

しかしながら、最も大切なことは怪我をしないように予防をすることです。

 

最近では「球数制限」という言葉がしきりと出てきており、世間的にも認知されるようになりました。ただ、残念なことに、球数制限は試合中のことと割り切り、練習では「肩のスタミナを作る」・「体に覚えさせる」という理由で、1日に多くのボールを投げさせる指導者がいることも事実です。

「靱帯は消耗品」であることを念頭に置き、特に幼少期(体の出来ていない小・中学生)は投げ過ぎに注意し、無理に距離を出そうとする遠投を控えるなど、怪我の予防に努めて下さい。

そして、少しでも痛みや違和感を感じた場合は、ノースローの練習に切り替えるように心がけましょう。

 

最後に、二刀流として海外で活躍中の大谷翔平もトミー・ジョン手術を受けた選手の1人です。術後は打者として活躍する姿を見れるようになりましたが、今後は、投手としての復活に期待が集まります。



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