野球用語

【野球用語】スコアリングポジション(得点圏)とはどういう意味?

野球用語のスコアリングポジション(得点圏)とは、1本ヒットが出ればランナーが生還することが出来る位置にランナーがいることをいいます。

つまり、2塁や3塁にランナーがいるという状況のことです。

日本ではスコアリングポジションのことを得点圏と呼び、同じ意味で使われています。

 

今回の記事では、スコアリングポジション(得点圏)についてもう少し詳しく解説していきます。

スコアリングポジションに走者を送る重要性とは?

得点圏打率とはどういうことか?

スコアリングポジションに走者を送る重要性

野球の攻撃では、スコアリングポジションに走者を送るということが重要視されています。

例えば、一番よく見かけるシーンがノーアウトでランナーが出て、次の打者がバントをしてランナーをスコアリングポジションに送るというシーンです。

わざわざ1つのアウトを相手に与えてもランナーをスコアリングポジションに送る意味について解説します。

 

スコアリングポジションに走者を送ることで、ヒット1本で得点することが出来るというメリットがあります。

ランナー1塁では、ヒット1本で得点することが出来ませんが、スコアリングポジションに走者を送ることで得点出来る確率を上げることが出来るのです。

 

また、守備側にもプレッシャーを与えることが出来ます。

ヒット1本で失点してしまうので、ランナーの走力などを考慮して外野手は1歩、2歩前進します。外野手はホームでランナーをさせる位置を守るので、長打が生まれるという確率も高くなります。

このように、スコアリングポジションに走者を送ることで、得点の確率が高くなるのと同時に、守備側に大きなプレッシャーを与えることが出来るのです。

野球においてスコアリングポジションに走者を送ることは非常に重要であると言えます。

得点圏打率とは

得点圏打率とは、ランナーが2塁、もしくは3塁にいる状況でのバッターの打率のことを言います。

得点圏打率は、得点のチャンスにおいてどれくらいヒットを打っているかを表しており、勝負強さを表す指標にもなっています。

 

ちなみに、2019年の公式記録によると得点圏打率が高いのは以下の選手です。

得点圏打率が高い選手

セ・リーグ

1位 會澤翼 選手 (広島) .351

2位 大島洋平 選手 (中日) .347

3位 菊池涼介 選手 (広島) .333

4位 梅野隆太郎 選手 (阪神) .330

5位 ソト 選手 (DeNA) .328

 

パ・リーグ

1位 森友哉 (西武) .411

2位 中村剛也 (西武) .350

3位 荻野貴司 (ロッテ) .347

4位 島内宏明 (楽天) .342

5位 西川遥輝 (日本ハム) .337

このように見てみると、ほとんどがチームの中心として活躍している選手であるということがわかります。

得点圏打率の高い選手は主軸打者としてクリーンアップに入れる、もしくは上位打線に組み込むという場合が多いです。

得点圏打率の高い選手に出来るだけチャンスを回すことで、チームの得点力が上がります。

また、守備側からすると得点圏打率の高い選手の前にランナーを置きたくないということで大きなプレッシャーを与える事も出来ます。

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得点圏打率、歴代記録は?

NPB、MLBでの得点圏打率の歴代記録について紹介します。

NPBでの得点圏打率の歴代記録は、1985年に落合博満氏が記録した.492です。

 

MLBでの得点圏打率の歴代記録は、1980年のジョージ・ブレット氏.469です。

 

このように見てみると、落合博満氏がどれだけチャンスに強いバッターだったのかということがよくわかります。

まとめ!

スコアリングポジション(得点圏)についてのまとめ
  • スコアリングポジション(得点圏)とは、ランナーがヒット1本で生還させることが出来る、2塁、もしくは3塁にいる状況のことを言う。
  • スコアリングポジション(得点圏)にランナーを送ることで、守備側に大きなプレッシャーを与えることが出来る。
  • 得点圏打率の高い打者をクリーンアップや上位打線に置くことで、得点力アップが狙える。
  • NPBでの得点圏打率の歴代記録は落合博満氏が記録した、.492である。

このように見てみると、野球においてはどれだけスコアリングポジションに走者を送り、ランナーを返せるかが重要であるということがよくわかります。



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