野球用語

【高校野球】タイムが使える条件、回数は?外野手は何をしてるの?

野球の試合において、「流れ」という目には見えない勢いが勝負を決定づけることはよくあることです。

勢いのあるチームに対し、いかにその勢いを断つのか、いかに流れを断つのか、ということが相手チームには求められます。

 

その解決策の1つが「タイム」です。

試合を一時中断し、監督の考えを伝達するために使われているタイムが一般的ですが、タイムの条件や回数は?タイムの時にはどのような話がされているのか?その時、外野手は何をしているのか?など、タイムに対する疑問を解いていきます。

1試合に行えるタイムの回数は?

守備側
  • 監督の指示を伝える伝令は、マウンドに行ける回数を1試合に3回までと決められています。
  • 延長回に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングにつき1回だけマウンドに行くことが許されます。
  • 内野手(捕手を含む)が2人以上マウンドに行った場合は、1回にカウントされます。

つまり、伝令を使わずに内野手1人だけがマウンドに行くタイムは、タイムの回数にはカウントされません。

攻撃側
  • 打者および代走に対する伝令は、1試合につき3回を限度として許されます。
  • 延長に入った場合は、それ以前の回数に関係なく、1イニングにつき1回だけ伝令を使うことが許されます。

タイムかどうかの判断基準は?

伝令がファウルラインを超えたかどうかを基準としています。

投手が塁や本塁のカバーリングをした後、内野手のうち複数人が投手に近寄りマウンド周辺までついていく場合、よどみなく自然の流れの中での動きと審判員が認めたときは、タイムの回数とは数えません。しかし、立ち止まって作戦の打ち合わせをしていると見なされるときは、タイムとしてカウントします。

投手交代の際に野手がマウンドへ集まることや、この時に伝令がマウンドに行ってもタイムの回数にはカウントしません。ただし、投球練習が始まってから再び複数の野手がマウンドへ集まったり伝令がマウンドに行った場合は、回数をカウントします。

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1回のタイムで使える時間は決まっているの?誰が計測しているの?

守備側・攻撃側ともに、審判員がタイムを宣告してから30秒以内としています。

計測は控え審判が行い、球審に知らせることとしていますが、控え審判がいない場合は、守備についている側の塁審(一塁側のチームが守備についている時は一塁塁審)が計測します。

タイムの時に外野の選手は何をしているの?

1回のタイムは30秒という短い時間のため、その輪に入らない外野手は、屈伸やストレッチなどの準備運動をするのが一般的です。

また、外野手間での守備位置の確認なども行っています。

タイムの時にはマウンドではどんな話をしているの?

監督からの指示を伝令が伝えています。

次打者への攻め方や守備位置の確認、投手の疲労度合いの確認などとなります。

タイムまとめ!

タイムまとめ!
  • タイムの回数は、守備側3回、攻撃側3回
  • 守備側のタイムは、野手が複数名マウンドに集まるか、伝令がファウルラインを超えた時点でカウントされる
  • 1回のタイムは30秒以内

タイムを使用する理由は、戦術の確認・伝達、試合の流れを断つ手段など様々です。

守備側のタイムはチームが劣勢の時に使われることが多く、その状況を打開するための会話が行われます。

しかしながら高校野球を行うのは高校生。

動画にあるように伝令が場を和ましたり、監督からの指示を一通り伝え聞いた選手たちが「終わったら焼き肉を食べに行こう!」「負けたらみんなで海に遊びに行こうや!」など、全く試合には関係のない話をしていることもあるのも事実です。

甲子園という大舞台でも、マウンド上でカメラに映された選手たちが笑顔を作っている時は、このような会話が行われているのかも知れませんね。



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