野球用語の「QS」、「HQS」とは、どちらも先発投手を評価する際のものです。
「QS(クオリティスタート)」とは、その試合の先発投手が6回以上を投げて、さらに自責点3点以内に抑えること。
「HQS(ハイクオリティスタート)」は、その試合の先発投手が7回以上を投げて、さらに自責点2点以内に抑えること。
特に、メジャーリーグでは非常に重要視されている。では、QSやHQSとはどんなものであるのかを解説します。
QS、HQSについて詳しく解説!
QSもHQSもどちらも先発投手を評価する基準の1つです。
「QS」とは、その試合の先発投手が6回以上を投げて、さらに自責点3点以内に抑えること。「HQS」は、その試合の先発投手が7回以上を投げて、さらに自責点2点以内に抑えること。
このQS率が高い投手が、優秀な先発投手として評価される場合が多いです。ただし、QS率が高いからというだけで必ずしも良い投手であるとは限りません。
QS率とは、どのようにして計算するのでしょうか?
QS率は以下のように計算されます。
$$QS率(%)=\frac{QS}{先発登板数}\times 100$$
日本のプロ野球では、昔からこのQSなどで先発投手を評価してきたというわけではありません。元々は、メジャーリーグなどでよく使われている指標で、あり日本でも徐々に定着していくようになりました。
日本からメジャーリーグに挑戦する投手が増えたというのも、日本で定着するようになってきた要因の1つと言えます。基本的に、このQSで見られるのは先発投手としてどのくらいゲームを作ることができるのかという指標の1つと言えます。
2018年における、QS率の高かった選手としては以下のような選手がいます。
【パ・リーグ】
- 上沢直之(日本ハム)
- マルティネス(日本ハム)
- 岸孝之(楽天)
- 菊池雄星(西武)
- 涌井秀章(ロッテ)
【セ・リーグ】
- 大瀬良大地(広島)
- 菅野智之(巨人)
- メッセンジャー(阪神)
- ガルシア(中日)
- ブキャナン(ヤクルト)
などの選手がいます。
メジャーリーグではQS、HQS率が大事?
日本人投手がメジャーリーグに挑戦するというケースも増えてきました。
中でも、印象的なのは黒田博樹投手です。広島でエースとして活躍後、メジャーリーグに挑戦。メジャーでもその安定感のあるピッチングそして、QS率の高さで絶賛されていました。
その一方でQSは達成するが、味方からの援護が少なく、QSを達成しても勝てないということでも知られています。メジャーでは試合数が多く、基本的には中4日でローテーションを行うため、このようにQS率が高いピッチャーは非常に重宝されます。
黒田投手は現在では引退されていますが、メジャーでも非常に素晴らしい投手として評価されていました。
QS、HQSを知ると意外な一面も見えてくる
日本では、まだまだQSやHQSは馴染みがないというという人も多いでしょう。
日本におけるQS率で知っておきたいのが、田中将大投手の記録です。
なんと、2013年にQS率100%という記録を達成します。
ちなみにこの年の成績は、28試合に登板して24勝0敗1セーブ、防御率1.27という驚異的な数字を残しています。
また、メジャーリーグでは、メッツに所属している右腕ジェイコブ・デグロム投手が前のシーズンから26試合連続QSを達成してメジャー記録に並んでいます。
日本でも、メジャーでも連続してQSを達成することや、QS率が高いということは先発投手としてとても貴重であると考えることができます。ちなみにこれが彼の投球シーンです。
QS、HQSまとめ!
野球用語のQSとは、先発投手が6回以上を投げて自責点3以内に抑えること。HQSとは、先発投手が7回以上を投げて自責点2以内に抑えることです。先発投手の評価方法の1つとして知っておくとよいでしょう。
このQS率が高くても、援護に恵まれずになかなか勝てないという場合もあります。絶対的な指標ではありませんが、このQS率の高い投手に注目してみましょう。
- QS(クオリティスタート)、HQS(ハイクオリティスタート)とは、先発投手を評価する指標の1つ。
- QSは、先発投手が6回以上を投げて自責点3以内に抑えること。
- HQSとは、先発投手が7回以上を投げて自責点2以内に抑えること。
- 最近では、QS率が高い先発投手が重宝されている