ポップフライとは、野球用語で打球に力がない小飛球、飛球のことです。
内野フライなどに多いものです。ポップフライは守備側にとってももっとも処理しやすい打球となります。
今回の記事では、ポップフライの原因などについて解説します。
また、今では絶対的なあの坂本選手も若い頃にはこのポップフライ病に悩んでいたといいます。彼はどのようにしてポップフライ病を克服したのでしょうか。
ポップフライの持つ意味と原因
ポップフライとは、野球用語で言う打球に力がない小飛球、飛球のことです。内野フライなどでよく見かけます。守備側は簡単に捕球することが出来ます。
ポップフライの原因にはいくつかありますが、よく言われるのがボールの下を打つということです。ボールの下を打つとフライになりやすいと言われています。
打ち方としては、バットが下から出てくるというバッターの場合にはこのような傾向があります。いわゆるアッパースイングと呼ばれる打ち方の場合です。
アッパースイングは下からバットが出てくるので、当然ですがボールの下を叩きやすいため、ポップフライになりやすいと言われています。
その他の原因としては、振り遅れている場合や、打つポイントが後ろ過ぎるという場合にもこのようなポップフライになりやすいと言われています。
ポップフライが与える印象としては、最悪です。
ポップフライの場合には相手がエラーをする確率もほとんどありませんし、進塁打にもならないですし、ランナーがたまっている状態であればインフィールドフライを宣告されて自動的にアウトになってしまいます。ポップフライはそういう意味で非常に悪いという印象があります。
内野ゴロであれば、野手が捕球する際や、送球する際にエラーが起こるという可能性がありますが、ポップフライの場合にはエラーが起こるという可能性はほとんどありません。
とくに、チームの主軸打者がチャンスでポップフライを打ちあげてしまうと、チームやファンのテンションもかなり下がります。
巨人・坂本がかかったポップフライ病とは
現在巨人の不動の遊撃手として活躍している、坂本選手ですが若い頃には、ポップフライ病に苦しんでいたという時期もありました。
2010年シーズンの話になりますが、
坂本は4試合の計19打席のうち、12打席でフライを打ち上げて凡退 坂本は「何か変えないといけない。内容が良くなるように集中してやるだけ」と話した。
(https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/10/03/kiji/K20101003Z00000870.htmlより一部引用)
ということがありました。
打席の半分以上がフライアウトになっていたということで、当時は原監督にも指導を受けるなど苦労していました。
坂本選手はフリー打撃でタイミングの取り方を変えるなどの工夫をしながら徐々にポップフライ病を克服していきました。
ちなみに、2010年の坂本選手の打撃成績の記録は以下の通り。
2010年成績 | 144試合 打率.281 本塁打31 打点85 安打171 盗塁14 三振83 |
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ポップフライ病になったとはいえ、一時的なもので、シーズン全体を見ると主力としては十分な働きをしたと評価出来るでしょう。
原監督も当時の坂本選手への期待が大きかったからこそ厳しい対応をしていたと考えられます。
まとめ!
- ポップフライトは、打球に力がないフライのこと
- ポップフライは守備側からすると簡単にアウトに出来る
- ポップフライになる原因は、ボールの下を打つことやアッパースイングなど
- ポップフライはファンにとって悪い印象しかない
- 巨人の坂本選手はかつてポップフライ病になったことがある
ポップフライは、守備側からするととてもラッキーですし、攻撃側からすると非常に最悪です。
ポップフライを狙って打つバッターはいませんが、チャンスの時などにポップフライを打つと味方もファンもがっかりしてしまうことが多いです。