メジャーリーグ

【メジャー】遅咲きの剛腕投手、ランディ・ジョンソンの成績を紹介!

イチローはシアトル・マリナーズ時代を含め、背番号51でよく知られています。

その背番号51を、マリナーズでイチローの前に着けていたのは、ランディ・ジョンソンという投手でした。

ジョンソンは2mを超える身長から「ビッグ・ユニット(Big Unit)」と呼ばれ、メジャーリーグを代表する剛腕投手として活躍していました。

ニューヨーク・ヤンキースに所属していたこともあり、そのときは松井秀喜とチームメートだったことから、ジョンソンの名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ジョンソンの成績や活躍について解説します。

遅咲きランディ・ジョンソンの活躍まで

引用:http://bb.doorblog.jp/archives/47961399.html

ジョンソンは1985年のドラフトで、モントリオール・エクスポス(現在のワシントン・ナショナルズ)に入団しました。

期待の若手であり、1987年にはマイナーリーグで140回を投げ、防御率3.73、163奪三振を記録しましたが、128四球と制球に課題がありました。

1988年には25歳でメジャーリーグデビューを果たし、翌年には先発ローテーションの一員として開幕を迎えますが、不振によりマイナーに降格してしまいます。

 

その後、トレードによりマリナーズに移籍しましたが、これが転機となりました。

1990年にはノーヒットノーランを記録して14勝を挙げるなど、年間を通して先発ローテーションで活躍します。

1992年には12勝だけでなく、210.1回で241奪三振を記録し、アメリカンリーグの最多奪三振に輝きました。

しかし、144四球と制球には課題が残っており、防御率は3.77と平凡でした。

 

そこで、ジョンソンは、奪三振の通算記録保持者であるノーラン・ライアンの指導のもと、オフシーズンにメンタルトレーニングを受けます。

その結果、制球力が大幅に改善し、19勝、308奪三振、99四球、防御率3.24を記録したうえ、サイ・ヤング賞の投票では2位に入ります。

 

1995年には最多奪三振と最優秀防御率に輝き、初めてサイ・ヤング賞を受賞しました。

さらに、1999年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍すると、当時35歳でありながらさらなる進化を遂げます。

1999年に防御率2.48、364奪三振を記録し、サイ・ヤング賞を5年ぶりに受賞すると、2001年には史上3位となる372奪三振を記録し、ダイヤモンドバックスのワールドシリーズ制覇に貢献します。

2002年には24勝、防御率2.32、334奪三振を記録して投手三冠に輝きました。

結果的に、1999年から2002年まで4年連続でサイ・ヤング賞を受賞しており、これはグレッグ・マダックスとジョンソンの2人しか成し遂げていません。

その後もジョンソンは46歳になる2009年まで現役を続け、通算303勝、防御率3.29、史上2位となる4875奪三振を記録しました。

特に、奪三振率(9回あたりの奪三振数)は10.6となっており、これは2000回以上投げた投手では最高となっています。

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ジョンソンの年度別成績

年度 チーム 勝利 敗戦 投球回 与四球 奪三振 防御率 奪三振率
1988 MON 3 0 26.0 7 25 2.42 8.7
1989 MON/SEA 7 13 160.2 96 130 4.82 7.3
1990 SEA 14 11 219.2 120 194 3.65 7.9
1991 SEA 13 10 201.1 152 228 3.98 10.2
1992 SEA 12 14 210.1 144 241 3.77 10.3
1993 SEA 19 8 255.1 99 308 3.24 10.9
1994 SEA 13 6 172.0 72 204 3.19 10.7
1995 SEA 18 2 214.1 65 294 2.48 12.3
1996 SEA 5 0 61.1 25 85 3.67 12.5
1997 SEA 20 4 213.0 77 291 2.28 12.3
1998 SEA/HOU 19 11 244.1 86 329 3.28 12.1
1999 ARI 17 9 271.2 70 364 2.48 12.1
2000 ARI 19 7 248.2 76 347 2.64 12.6
2001 ARI 21 6 249.2 71 372 2.49 13.4
2002 ARI 24 5 260.0 71 334 2.32 11.6
2003 ARI 6 8 114.0 27 125 4.26 9.9
2004 ARI 16 14 245.2 44 290 2.60 10.6
2005 NYY 17 8 225.2 47 211 3.79 8.4
2006 NYY 17 11 205.0 60 172 5.00 7.6
2007 ARI 4 3 56.2 13 72 3.81 11.4
2008 ARI 11 10 184.0 44 173 3.91 8.5
2009 SFG 8 6 96.0 31 86 4.88 8.1
通算 22年 303 166 4135.1 1497 4875 3.29 10.6
  • MON:モントリオール・エクスポス
  • SEA:シアトル・マリナーズ
  • HOU:ヒューストン・アストロズ
  • ARI:アリゾナ・ダイヤモンドバックス
  • NYY:ニューヨーク・ヤンキース
  • SFG:サンフランシスコ・ジャイアンツ

各年度の太字はリーグ最高

ジョンソンにまつわるエピソード

長い期間に渡ってメジャーリーグで活躍したジョンソンには、様々なエピソードが残されています。

14年後の完全試合

先ほど書いたように、ジョンソンは1990年6月2日のデトロイト・タイガース戦でノーヒットノーランを記録しました。

このノーヒットノーランはマリナーズ史上初の快挙でしたが、6四球を与えており、完全試合とは程遠い内容でした。

 

しかし、2004年5月18日のアトランタ・ブレーブス戦で、ジョンソンはついに完全試合を達成します。

このときジョンソンは13奪三振を記録しており、40歳での完全試合は、史上最年長の記録でした。

 

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2001年のワールドシリーズ

2001年、ジョンソンはダイヤモンドバックスの一員としてワールドシリーズに進出し、ヤンキースと対戦します。

ジョンソンは3登板(2先発)し、17.1回を投げて19奪三振、防御率1.04を記録しました。

一方で、当時ジョンソンとともにダイヤモンドバックスの投手陣を支えていたカート・シリングは、3登板(3先発)し、21.1回を投げて26奪三振、防御率1.69を記録しました。

その結果、ワールドシリーズMVPはジョンソンとシリングが分け合う形で受賞しました。

 

剛速球といえばジョンソン

現在、メジャーリーグでは奪三振が増加し、クリス・セールやダルビッシュ有など、ジョンソンより高い奪三振率を残している投手がいます。

しかし、それでも剛速球や奪三振といえばジョンソンという印象が強く残っているようです。

下の動画は、ジョンソンが自動車保険会社のGEICOのCMに出演したときのものです。

「もし、ジョンソンと雪合戦をしたら」という設定のCMで、ジョンソンの「剛速球キャラ」が表れているCMといえます。

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まとめ

ランディ・ジョンソンまとめ!
  • ランディ・ジョンソンはメジャーリーグを代表する剛腕投手であり、最多奪三振に9度輝き、通算の奪三振率は史上最高。
  • ジョンソンが記録した通算4875奪三振は、メジャーリーグ史上2位。
  • 1990年にはノーヒットノーラン、2004年には完全試合を記録し、2001年にはワールドシリーズMVPを受賞した。

 



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