長崎は離島も含めるとエリアは広いものの、やはり人口分布として中心部の高校が安定した実力を発揮しています。
一方で小さな町の高校でも少年野球からのチームワークと徹底した練習で上位に進出する高校も出現するおもしろさを秘めています。
自然が多く残っている土地だけにこれからもスケールの大きな選手が展開する野球に関心は高まるばかりです。
- 優勝候補筆頭 長崎日大高校
- 親子で受け継ぐ 波佐見高校
- 長崎の「海星」 海星高校
- 小さな町の奇跡 清峰高校
- 錆びないエンジン 佐世保実業高校
⇒【高校野球】どこが強い県？？甲子園で活躍している都道府県の特徴と実績などを紹介！
長崎日大高校
サッカー日本代表の森保監督の出身校でもあり、野球では大瀬良大地投手を生み出すなど県内でも存在感のあるマンモス校です。
野球部は平成に入ってから甲子園の土を踏みましたが初期は的野監督が熱心な指導で常連校に押し上げました。
地元でも人気の高い高校となっており選手は安定して集まることや設備面も充実しているため今後も県の優勝候補としてマークされるでしょう。
波佐見高校
「はさみ」高校は波佐見町にある県立高校です。
甲子園に初出場したのは平成になってからですが、佐世保工業を強豪に育て上げた得永祥男氏が指導者として小さな町のチームを家族ぐるみでサポートしました。
その結果として全国初出場でベスト8の結果を残しました。
その後は息子の得永健監督が指導を受け継いで度々甲子園出場を手にしています。
海星高校
長崎らしくキリスト教の高校として存在感を示しています。
野球部は古くから強豪として実績を残しており、智弁和歌山を指導した高嶋監督も選手として甲子園を経験しています。
また、70年代には怪物サッシーこと酒井圭一投手を擁してベスト4まで進出しました。
なお、「海星」はキリスト教の高校で三重にも同名の強豪校があり甲子園での対戦経験もあります。甲子園では長崎の海星が先に常連校として認知された意地もあり、今後も長崎を象徴する高校として今後も注目したいチームです。
清峰高校
小さな町の高校ですが、長崎出身の吉田監督が独自の指導法でチームを押し上げてきました。
練習方法としては近所の木工所から廃材の丸太をもらい、抱えながらランニングすることで体幹を鍛えるなど様々なアイデアを取り入れました。
結果として2回のセンバツでは準優勝、3年後に優勝を飾りました。
当時のエース今村猛は広島カープでも活躍しました。
吉田監督は県外の他校へ異動しましたが清峰高校の再起を期待します。
佐世保実業高校
私立校で自動車整備など工業系の学科を持つ高校です。
80年代以降に甲子園に登場すると、間は空きながらも各年代で全国出場を手にするように一定の実力を備えたチームを構成しています。
それ以前に強豪であった公立の佐世保工業に代わって甲子園で「佐世保」の名を響かせる唯一の存在になりつつあります。
選手を集める面では地域的にも長崎市内の学校より苦しいですが、佐世保のプライドを持って今後も戦いぶりを見守りたいところです。
⇒高校野球の強豪校まとめ！都道府県ごとに学校の特徴などを紹介！
長崎県の強豪校まとめ！
長崎の高校野球は海星を中心に各年代の公立校躍進によって覇権を争ってきました。
いずれも人生を野球に捧げるような熱心な指導者の存在がその活躍を支えたものといえます。
その後長崎日大や創成館など私立校の台頭もありますが、指導者の取り組み次第で新たな高校が登場する可能性もあります。
将来性に溢れた長崎の野球に熱い視線が注がれます。
- 優勝候補筆頭 長崎日大高校
- 親子で受け継ぐ 波佐見高校
- 長崎の「海星」 海星高校
- 小さな町の奇跡 清峰高校
- 錆びないエンジン 佐世保実業高校
