野球の試合を見ていると、頻繁に使われる言葉の1つに「クローザー」というものがあります。
野球用語における、クローザーとは簡単に言えば、勝ち試合の最終回に登板する投手のことです。このクローザーの役割や、クローザーに適任の投手とはどのような投手なのでしょうか?
野球用語クローザーの意味と役割
野球用語として使われる「クローザー」とは、主に勝ち試合において最終回を任せられる投手のことをいいます。他にも、同じ意味として、「抑え」や「ストッパー」などと呼ばれることもあります。このクローザーは、試合の勝ち負けを左右する重要な役割を担っています。
しっかりと、相手打線を抑えることが出来れば、試合に勝つことが出来ますし、逆に相手打線に打たれてしまえば、敗けてしまう可能性が高くなります。試合を閉じる、締めくくるという意味からこのような名前がつけられたと言われています。
このクローザーが登板する機会は、基本的にセーブがつく場面で投げるという場合が多いです。もちろん、接戦などでも投げる場合がありますが、基本的にはクローザーはセーブで評価されるため、セーブが記録される場面で登板します。
セーブとは、投手記録の1つで、自分のチームがリードしている試合で、登板して、そのままリードのまま試合を終わらせることで与えられる投手記録のことです。セーブが記録される条件には以下のようなものがあります。
- リードしている試合の最後に登板する。
- 勝利投手の権利がないこと。
- 最低1/3イニング投げる。
次の3つのうち、1つ以上の条件を満たす場合。
- 自分のチームが3点以内のリードの状態で登板して最低1イニング投げてそのままリードを保つ。
- 点差に関らず、自分のチームがリードしている場面で登板して3イニング投球している。そのままリードを保っている。
- 登板時に打者2人に本塁打を打たれると、同点もしくは逆転を許す場面で登板してそのままリードを保つ。
このような場合に、セーブが記録されます。
クローザーに適任の投手の特徴は
クローザーに適任の条件としては、以下のようなものがあります。
- ストレートが速い。
- フォークやスライダーなどの決め球がある。
- 精神的にタフであること。
- 肉体的にもタフであること。
- 回復力が早い。
などの条件が適任と言われています。
クローザーは、冒頭でもお伝えしたとおり、試合の勝敗を大きく左右する重要なポジションです。日本のプロ野球においても、強いチームには必ずといっていいほど、よいクローザーがいます。現代野球では、クローザーの役割は非常に重要です。
相手打線を封じるために、三振を奪うことが出来る投手が必要ですし、試合の大事な場面で登板するということは、大きなプレッシャーを受けることになります。そのため、精神的にタフでなければ任せられないポジションです。
また、チームの状況によっては連投、3連投するという場合もあり回復力の早い人や、精神的なタフさだけではなく、肉体的にもタフであるということも条件の1つです。
クローザーとして有名な選手
クローザーとして有名な選手は、たくさんいます。例えば、日本プロ野球の場合のクローザーとして有名なのは以下のような選手です。クローザーとして有名な選手はたくさんいますが、とくにインパクトのある選手について紹介します。
岩瀬仁紀(イワセ ヒトキ) 元中日ドラゴンズ
中日ドラゴンズの黄金期を支えた絶対的な存在。
通算407セーブを記録。特徴的なのは、スライダーで、このキレのあるスライダーで相手を抑える。左投手で、とくに左バッターにとってはとても厄介な投手であった。
そんな岩瀬投手のピッチングがこちら
佐々木主浩(ササキ カヅヒロ) 元横浜ベイスターズ・シアトル・マリナーズ(MLB)
この人の代名詞とも言えるのが、フォークボール。落差が大きく多くの打者を苦しませた。NPBでは、252セーブ。MLBでは、129セーブを記録している。大魔神という愛称でも親しまれていました。日本ではもちろん、メジャーリーグでも活躍した投手です。
この角度で落とされたら、バッターはたまりません。
藤川球児(フジカワ キュウジ) 現在阪神タイガースに所属 現役
浮き上がるようなストレートを武器に通算225セーブを記録している。
圧巻なのは、オールスターゲームでの、カブレラ、小笠原とのストレート勝負。この動画をご覧ください。ストレートとわかっていながらも前に飛ばないのが凄すぎます。
野球用語クローザーの意味まとめ!
このように、野球用語でクローザーとは、自分のチームがリードしている場面、最終回に登板する投手のことです。試合の勝敗を左右する重要な投手ですので、各チームのクローザーに注目して見ると面白いですよ。
- 自分のチームがリードしている場面、最終回に登板する投手
- 三振を取ることができ、精神的にも肉体的にもタフな投手が適任
- 日本では岩瀬投手、佐々木投手、藤川投手などがクローザーとして有名