メジャー流の儀式、大谷も洗礼を受けたサイレントトリートメントとは？

19世紀に始まったメジャーリーグには、多くの伝統があります。

始球式や試合開始前の国歌斉唱、ボブルヘッド人形は、メジャーリーグの伝統の1つです。

そのような伝統の1つに、「サイレントトリートメント」という儀式があり、大谷翔平もこの洗礼を受けたことがあります。

今回の記事では、サイレントトリートメントについて解説します。

サイレントトリートメントとは？

サイレントトリートメント（Silent Treatment）とは、ホームランを放つなどの活躍をした選手をベンチに迎え入れる際、その選手を無視したり、何事も無かったかのように振舞ったりすることです。

これは、活躍した選手に対する祝福であり、たいてい直後にその選手は激しい祝福を受けます。

また、サイレントトリートメントは新人や新加入選手により初本塁打のときに行われることが多いようです。

下の動画は、2015年に、ツインズの新人であるバイロン・バクストンが初本塁打を放ち、サイレントトリートメントを受けたときのものです。

サイレントトリートメントを受けた選手

サイレントトリートメントはメジャーリーグでよく行われており、日本人選手をこの洗礼を受けています。

大谷翔平

2018年に大谷が初本塁打を記録したとき、大谷はサイレントトリートメントを受けました。

このとき、大谷はチームメイトとハイタッチをするフリをしたことから、話題になりました。

前田健太

また、2016年にロサンゼルス・ドジャースの前田健太が、初登板の試合で初本塁打を記録したとき、チームメイトよりサイレントトリートメントを受けました。

このときは、前田がすぐにサイレントトリートメントに反応したため、チームメイトもすぐに前田を祝福しています。

青木宣親

さらに、同じ2016年には、シアトル・マリナーズの青木宣親が、マリナーズでの初本塁打を記録したときに、サイレントトリートメントを受けました。

 

このように、新人のメジャーリーグ初本塁打だけでなく、新加入選手の初本塁打に対しても、サイレントトリートメントは行われるようです。

ベテラン選手

なお、非常に稀なことですが、ベテランの選手もサイレントトリートメントを受けることがあります。

2013年には、テキサス・レンジャーズのエイドリアン・ベルトレが、本塁打を放ったときにサイレントトリートメントを受けました。

ベルトレはこの時点で、メジャーリーグ16年目の大ベテランでしたが、チームメイトに好かれていたからか、サイレントトリートメントを受けています。

 

また、2016年には、ニューヨーク・メッツに所属する投手のバートロ・コローンが、メジャーリーグ19年目にして初本塁打を記録したとき、サイレントトリートメントを受けました。

このとき、チームメイトはただサイレントトリートメントを行うだけでなく、ベンチから離れ、ロッカールームに隠れてしまいました。

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その他の祝福

メジャーリーグには、サイレントトリートメントの他にも、伝統的な祝福があります。

ここでは、そのような祝福について紹介します。

① 顔面にパイ

これは、サヨナラ安打やサヨナラ本塁打を記録した選手の顔面に、パイをぶつけるという祝福です。

たいてい、その選手がインタビューを受けている最中にパイをぶつけます。

下の動画は、2015年にピッツバーグ・パイレーツのジョシュ・ハリソンが、サヨナラ安打を放ったときのものです。

② ゲータレードシャワー

これは、試合で活躍した選手に、ベンチにあるゲータレードを浴びせるという祝福です。

たいてい、その選手がインタビューを受けている最中や、サヨナラ安打や本塁打を放った直後に行います。

下の動画は、2016年にサンディエゴ・パドレスのメルビン・アップトン・ジュニアがゲータレードシャワーを受けたときのものです。

動画のように、この祝福では、インタビューを行っているレポーターも被害を受けることがあるようです。

 

なお、祝福にはゲータレードが使われることが多いようですが、ベンチにある他のものが祝福に使われることもあります。

例えば、2013年に、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属するアーロン・ヒルは、風船ガムで祝福されたあとに、ゲータレードで祝福されています。

 

また、祝福ではありませんが、2019年に、シカゴ・ホワイトソックスのヨルマー・サンチェスは、試合が雨で中断したときにベンチの氷水をかぶりました。

これは、雨の中でも球場に残っているファンに対するサービスだったようですが、チームメイトも楽しんでいます。

まとめ