甲子園で活躍した選手

【堂林翔太】「野球は2アウトから!」高校時代のエピソードと甲子園成績を紹介!

今でも多くの野球ファンの記憶に残っている2009年夏、第91回全国高等学校野球選手権大会決勝。

勝利し優勝した中京大中京の堂林は涙し、負けて準優勝の日本大文理の選手は笑顔という光景に感動を覚えた方も多かったのではないでしょうか。

 

あれから11年、新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れた2020年のプロ野球。

開幕から打撃成績で上位に君臨している堂林の高校時代を振り返って行きます。

堂林翔太の高校時代

中京大中京入学

堂林は、愛知県豊田市出身。

小学校2年生の時に硬式野球チームの豊田リトルで野球を始めます。

中学は豊田リトルシニアで野球をし、投手兼遊撃手として投打に活躍。全国大会への出場こそないものの東海大会で8強入りに貢献、本塁打を量産する選手でした。

豊田リトルシニアからは多くの選手が中京大中京に進学しており、堂林もまた、中京大中京に進学することとなります。

 

余談ですが、2019年に行われた秋の神宮大会で優勝した中京大中京のエースである高橋宏斗も、同じ豊田リトルシニアから中京大中京に進学しています。

中京大中京へ入学後

入学後の1年春から投手としてベンチ入り、その年の秋の大会からは打力を買われ、一塁手のレギュラーとして定着します。

堂林にとっての初の甲子園は、高校2年生の時の第80回記念選抜高等学校野球大会。

しかし、この大会で背番号11を付けた堂林の試合出場の機会はなく、初戦(2回戦)の明徳義塾に2-3延長10回サヨナラ負けを喫しています。

 

高校2年の夏の愛知大会で敗退後、新チームとなった中京大中京で堂林はチームの大黒柱としてエースで4番を任されます。

捕手には1学年下で、中学時代も豊田リトルシニアで共にプレーをした磯村嘉孝(広島東洋カープ)という最強メンバーが誕生します。

迎えた秋の県大会は準決勝で享栄に4-9で敗れたものの、3位決定戦で勝利し、愛知県3位で東海大会に出場。東海大会では、初戦の帝京大可児戦から決勝の掛川西戦までの4試合35イニングを投げ6失点と抜群の安定感で優勝に貢献し、選抜への出場権を獲得します。

 

第81回選抜高等学校野球大会では準々決勝の報徳学園戦に敗れたものの、堂林は打率.584、4打点の成績を残しました。

 

この春の大会を制したのは、長崎県の清峰高校。

清峰のエースナンバーを背負っていたのは、今村猛(広島東洋カープ)でした。

その今村も夏の大会では長崎大会の準々決勝で長崎日大に敗れましたが、その時の長崎日大のエースは、これまた広島東洋カープで共に戦っている大瀬良大地でした。

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第91回全国高等学校野球選手権大会

高校3年生の夏の愛知大会を制した中京大中京は、第91回全国区高等学校野球選手権大会に出場します。

 

初戦の龍谷大平安戦は、2回裏に5点を奪いそのまま5-1で勝利。

続く関西学院戦は9回表に同点に追いつかれたものの堂林の前を打つ3番河合のサヨナラ本塁打で5-4の辛勝。

3回戦の長野日大戦では、堂林が撃ち込まれたものの打線が爆発し15-5で勝利します。

準々決勝の都城商戦は6-2、準決勝の花巻東戦も11-1で勝利した中京大中京は、日本大文理との決勝戦に進出します。

勝者が涙、敗者が笑顔の日本大文理との決勝戦

初回に自らの2点本塁打で先制すると、一時は同点に追いつかれたものの6回には一挙に6点を奪い、10-4で6点をリードしたまま9回表の日本大文理の最後の攻撃を迎えます。

この日は6回途中でマウンドを降り、ライトを守っていた堂林が試合を締めくくるべく再びマウンドに登り、堂林は簡単に2人を打ち取り2死とします。

 

優勝まであと1人となったが、この後、ドラマが待っていました。

 

続く打者に四球を与えた堂林は、その後、長打を立て続けに打たれ10-6とされてしまいます。続く打者のファールグランドに上がったフライを三塁手の河合がこれを見失いファールとすると、この打者に対し死球を与えたところで堂林は再びライトの守備に回ります。

勢いのついた日本大文理の打線は、四球と連打で10-9とあっという間に1点差に詰め寄り、なおも走者一・三塁とすると、球場のボルテージは最高潮を迎えます。

続く打者の打球は快音を残しますが、サード正面のライナーで試合終了。

堂林擁する中京大中京は、7度目の優勝を果たしました。

優勝後の涙のインタビュー

「本当は最後まで投げたかったけど、ほんと情けなくて…本当にすみませんでした。」

 

試合後、優勝インタビューに登場した堂林は泣いていました。

優勝したことへのうれし涙ではなく、自分に対する悔しさから声を詰まらせながらの謝罪だったのです。

堂林翔太まとめ!

堂林翔太まとめ!
  • 優勝バッテリーは中学時代の先輩後輩
  • 優勝するも悔しさで涙
  • 広島東洋カープとの縁

「野球は2アウトから」ということを体現した堂林でしたが、この大会、投手としては40回1/3を投げ、被安打40、奪三振24、四死球12、自責点14の成績と、打者としては23打数12安打、本塁打1、打率.522、12打点のという好成績を残していました。

プロ入り後は打者一本に専念しており、これからの活躍に期待していきたいものです。



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